
昨2024シーズンでJ1の清水エスパルスを退団した元日本代表GK権田修一は、ハンガリー1部のデブレツェニに3月31日に加入。同クラブは現在残留争いの渦中にあり、4月6日のリーグ戦でディオーシュジュールと対戦し4-1で勝利を収めたものの、依然として12チーム中10位と下位に沈んでいる。
そんな中での権田の加入は、クラブにとって重要な補強と見なされている。現地の報道では、権田の豊富な国際経験がGKポジションの不安を解消する鍵になると注目されている。
デブレツェニでは正GKだったベテランのバラージュ・メジェリが負傷している他、その穴を埋めるために1月にプレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドからレンタル移籍で加入したU-21ハンガリー代表GKクリスティアン・ヘジが代表合宿中に重傷を負い長期離脱となった。
ハンガリーメディア『NB1.hu』などによると、クラブは複数のGKが不在となり新たな守護神を探していた中で、2022年のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で決勝トーナメント進出を果たした元日本代表の権田に白羽の矢が立ったという。清水との契約が2月1日に満了しており、登録上の問題もなかったようだ。
クラブからの公式発表では、権田が日本代表で通算38試合に出場し、オーストラリアやポルトガルでのプレー経験もあることが強調された。そして、現地評価として「権田の加入によってデブレツェニのGK問題が解決するかもしれない」との見出しが掲げられ、期待の高さがうかがえる。
また、直近の試合でゴールを守ったGKパールフィ・ドナートは経験が浅いため、今後権田がどのようにチームにフィットしていくのかが注目されている。