渡辺剛 写真:Getty Images

 ベルギー1部KAAヘント所属DF渡辺剛は、FIFAワールドカップアジア最終予選で日本代表に招集されないことで話題に。一部から森保一監督のメンバー選考に対する異論も上がっていたが、今夏移籍となれば代表復帰の可能性が高まりそうだ。

 ヘントの主力センターバックとして活躍している渡辺について、ベルギーメディア『Voetbal』は4月3日、契約が2027年6月まで残っていることを紹介した上で、「彼はより大きなリーグへの移籍を望んでいる。ヘントは市場価値の900万ユーロ(約14億円)を上回る移籍金で彼を放出したいと考えている」とリポート。28歳という年齢をもとに「ステップアップ移籍するならば、今しかない」と見解を綴るとともに、ヘントが予算の均衡を図るために、10選手以上の放出を検討していることも伝えた。

 渡辺は2021年12月、FC東京からKVコルトレイクへ完全移籍すると、コルトレイク時代の2022/23シーズンにベルギー1部リーグ全試合でフィールドプレーヤー唯一のフルタイム出場という偉業を達成。同シーズン終了後にヘントへ加入したが、加入会見では「もう一度日本代表でプレーしたい」「ブンデスリーガでプレーをすることも僕の夢」と語っていた。

 2024年1,2月のAFCアジアカップを最後に代表戦から遠ざかっている渡辺だが、2024/25シーズン終了後にヘントから欧州5大リーグへステップアップ移籍するとなれば、日本代表復帰のチャンスが巡って来ることも想定される。

 森保監督は3月のW杯最終予選で、2025年1月にセルティックからスタッド・レンヌへ完全移籍した後、新天地で出場機会に恵まれていないFW古橋亨梧を招集。選考基準のひとつに、所属リーグのレベルを含めているとみられるだけに、渡辺が欧州5大リーグで活躍するとばなれば、日本代表指揮官にとって無視できない存在となるはずだ。