栃木Cは学校法人栃木シティ学園が運営するサッカー専門学校『CITY FOOTBALL ACADEMY(シティ・フットボール・アカデミー)』(2023年設立)との連携により、若手選手やサッカー業界に携わる人材の育成にも取り組んでいる。

同校の「プロフットボール学科」では、基礎技術から高度な戦術知識まで選手として必要なスキルを徹底的に学ぶことができる。また、栃木Cのホームスタジアムや隣接する練習場『LUXPERIOR FOOTBALL PARK』など最新設備を整えた施設でトレーニングを行うことで実践的かつ効率的に技術を習得することができる。

「フットボールビジネス学科」ではサッカークラブの運営や管理、イベント企画など専門知識のほか、社会人として必要なPCスキルや簿記の基本なども学ぶことができる。プロサッカークラブでの実例を活用しながらフロント業務を習得し、卒業後はフットボールビジネスの最前線で活躍することが期待されている。

「マネージャー/ホペイロ学科」では、チームをサポートするマネージャーやスパイクなどの管理を行うホペイロ(用具係)として必要な知識を身につけることが可能。プロクラブへのインターンシップなどを通じ、卒業後は即戦力として活躍するスキルを習得することができる。

同校は単なるサッカー専門学校とは異なり、教育方針の一つに「地域社会への社会貢献」を掲げている。その取り組みの1つとして地元の少年少女チームを対象にしたトーナメントやサッカークリニックなどを開催。また、地域イベントや学校連携プログラムなどのほかスポンサーの協力を得て行われるイベントなどは地元経済の活性化という点では非常に有効だ。栃木Cというクラブを地域で幅広く認識してもらうことは試合の来場者数増加に繋がる。トップチーム躍進の裏には『シティ・フットボール・アカデミー』の影響があると言えるのではないだろうか。


マテイ・ヨニッチ 写真:Getty Images

”シティスタイル”の実現へ