メリル・ストリープ(左)、「ナルニア国物語」表紙メリル・ストリープ(左)、「ナルニア国物語」表紙 Kathy Hutchins, David McQ / Shutterstock.com

グレタ・ガーウィグ監督Netflixが手がける新作映画『The Magician’s Nephew』において、オスカー女優メリル・ストリープ“アスラン”役で出演交渉中であるとDeadlineが報じた。この作品は、英国の作家C.S.ルイスによる名作ファンタジー小説『ナルニア国物語』シリーズを原作とする映画で、子どもたちが異世界「ナルニア」で繰り広げる冒険を描いた壮大な物語である。

同シリーズは1950年代に全7巻が刊行され、これまでに累計1億部以上を売り上げており、児童文学の古典として世界中で親しまれてきた。日本でも映画化や翻訳を通じて広く認知されている。

 

『魔術師のおい』とは?シリーズの“始まり”を描くエピソード

今回映画化される『The Magician’s Nephew(邦題:魔術師のおい)』は、出版順では第6巻にあたるが、物語の時系列ではシリーズの最初に位置づけられているエピソードである。少年ディゴリーと少女ポリーが、ディゴリーの叔父の魔法の力によって異世界へと導かれ、ナルニアの創世を目の当たりにするというストーリーだ。

物語の中で彼らを導くのが、偉大で神聖なライオン「アスラン」である。アスランはシリーズを通じて登場し、その存在はキリストの象徴として深い意味を持つ。

 

アスランが女性に?メリル・ストリープ起用の報道にSNSが騒然

今回の映画化にあたり、アスランの声をメリル・ストリープが担当する可能性があると報じられたことで、SNSを中心に大きな反響が巻き起こっている。これまでアスランは雄ライオンとして描かれてきたが、「女性が声を演じること=キャラクターの性別変更」と受け取られたことから、一部のファンの間では「なぜアスランを女性に変えるのか」という批判的な声が噴出している。