セレッソ大阪 写真:Getty Images

 セレッソ大阪所属GK福井光輝は4月2日開催の明治安田J1リーグ第8節ファジアーノ岡山戦でスタメン出場。脳震とうの疑いでGKキム・ジンヒョンとの途中交代を余儀なくされたが、SNSでは岡山サポーターに関する投稿に注目が集まっている。

 福井は2-1とC大阪リードで迎えた後半終了間際、自陣右サイドからペナルティエリアへのクロスに対応。パンチングした直後、味方選手と激突してピッチに倒れ込んだが、頭部を強打したため、脳震とうによる交代枠が適用された。

 ネット上では試合後、岡山サポーターに関する情報が拡散。福井が倒れ込んだ直後、一部のサポーターが同選手に対してブーイングを飛ばしたとの投稿が相次いでいるが、この情報を巡って両クラブのサポーターから批判が相次いでいる。また脳震とうの場合、ブーイングをはじめ周囲の大声が負傷選手の状態に影響を与える可能性も指摘する声も上がっている。

 試合中の選手や監督、コーチングスタッフ等に対するブーイングや罵声等で度々話題になっているJリーグ。負傷選手にブーイングを浴びせるとなれば、当然ながら多方面からの反発は必至だ。

 なお、日本サッカー協会(JFA)は「サッカーにおける脳振盪に対する指針」を定めているが、これによると、脳振盪と診断あるいは疑われた場合には、すぐに練習に復帰せず、「活動無し」「軽い有酸素運動」「スポーツに関連した運動」「接触プレーのない運動」「接触プレーを含む練習」「競技復帰」と段階的プログラムを組んで復帰するよう定められている。この各ステージには最低1日を費やすだけに、福井は4月6日開催のサンフレッチェ広島戦でベンチ外となる見込みだ。