憲法裁判所で弾劾の妥当性を審理する裁判が行われる一方、検察当局は尹大統領に対し内乱の疑いで捜査を進め、24年1月には大統領を逮捕・起訴しました。現職大統領が逮捕・起訴されるのは韓国で初めてのことでした。尹大統領は拘置所に収容されながらも、憲法裁の弁論に出席し、「非常戒厳」の正当性を主張していました。

しかし、ソウル地方裁判所は3月、大統領の拘束手続きに疑問の余地があるとして拘束を取り消し、翌日に釈放されました。

その後も弾劾裁判は続き、最終的に憲法裁判所は弾劾が妥当であると結論づけました。一方で、ソウルの大統領公邸前では尹大統領の支持者たちが弾劾反対の集会を続けており、社会の混乱は依然として続いています。

一方、韓国の最大野党「共に民主党」の李在明代表が公職選挙法違反に問われた控訴審で、ソウル高裁は26日、一審の有罪判決を取り消し、無罪を言い渡しました。これにより、李代表の大統領選出馬に向けた立場が強まると見られています。