中村草太 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属FW中村草太は、MF中島洋太朗らとともに、チーム内の有望株として存在感を発揮。プロ1年目であるが、早くも海外移籍が予想されている。

 海外メディア『ターゲットスカウティング』は4月3日、中島のプレーを分析。オフザボールでの動き、相手のセンターバックとサイドバックの間のスペースを適切なタイミングで突く動きを長所として紹介した一方で、「彼はドリブルがあまり得意ではない。これは、フィジカル能力が足りないことも要因のひとつだ。相手選手のコンスタントに負けないだけの狡猾さを兼ね備えていない」と指摘している。

 それでも守備に関しては「非常に高いハードワークの意識を持っており、効率的に相手を追い詰めることができる。まだ運動量が足りないため、ボールを奪うチャンスは限られているが、相手選手に精度の低いパスやクリアを強いることができる」と分析。

 「(プレー)強度の不足が、Jリーグよりもはるかに高いレベルに到達する上で大きな障害になっている。少しでもドリブルができれば、さらに長期的な可能性を見出せる」と海外挑戦への条件を提示した上で、「彼は優れたオフザボールの動き、スピード、そしてある程度のプレーメイク能力を兼ね備えているので、日本人選手を獲得しているシント=トロイデンVV(ベルギー1部)やハーツ(スコットランド1部)のようなクラブにステップアップできる可能性はある」と綴っている。

 現在22歳の中村は、前橋育英高校や明治大学を経て、2025年に広島へ加入。同シーズンのJ1リーグ公式戦では、ここまでスタジアム2試合、途中出場5試合で2ゴールを挙げている。