アントワーヌ・セメンヨ 写真:Getty Images

 今2024/25シーズンのプレミアリーグで頭角を現している有力選手の1人、ボーンマスに所属するFWアントワーヌ・セメンヨが、トッテナム・ホットスパーへの移籍候補として浮上しているようだ。

 トッテナムは、クラブにとって最重要選手の1人である韓国代表FWソン・フンミンの退団の可能性に直面している。ロンドンを拠点とするこのクラブの象徴であり、近年のプレミアリーグで最も決定力のある選手の1人であるソンは、現行契約があと1年で満了する予定。夏の移籍市場での移籍が現実味を帯びてきている。

 スペインメディア『Fichajes.net』によると、トッテナムのポーツ部門はこのような事態を見越し、すでに攻撃陣の補強候補を検討し始めているとのこと。

 25歳のガーナ代表であるセメンヨは、今シーズン全コンペティションで33試合に出場し、9ゴール6アシストと著しい成長を見せている。前線の複数ポジションをこなせる柔軟性を持ち、トッテナムの戦術に理想的にフィットする選手と評価されている。

 トッテナムは、セメンヨの今シーズンのパフォーマンスのみならず、その将来性にも高い価値を見出しているようだ。中長期的な視点でソン退団の穴を埋める存在として有望視されている。さらに、他の市場に出ているストライカーと比較し、移籍金の面で現実的な選択肢となっている点も魅力のようだ。

 シーズン終盤が近づくにつれ、ソンの去就はトッテナムの今後の動向を大きく左右することになる。もし韓国代表のエースが新天地を求める決断を下せば、クラブは迅速に動き、確実な後継者を確保する必要があるだろう。