6万ドルの被害
ポールは、警備システムの導入や私立探偵の雇用、弁護士費用などにより、総額6万ドル(約900万円)以上の費用を費やしたという。さらに自宅を売却し、新たな身元情報で生活するなど、生活全体を変えざるを得なかった。
それでもストーカーは6週間で居場所を突き止め、再び付きまといを開始。最終的にはFBIの捜査により逮捕されたが、彼女は一度国外追放された後、カナダ経由で再入国していた。
ストーカーの死と「自由」
LA地方検察局によると、女性は乳がんと子宮腫瘍を患っており、最終的に仮釈放された後、2024年7月29日に41歳で死亡した。
「本当に自由になれたのは、彼女が亡くなった今かもしれない。とても悲しいことだが、公人を標的にするストーカーは最後まで執着を手放さない」とポールは語る。
彼女は今もなお、263ページに及ぶストーカー被害の記録を保管しており、「私たちは常に周囲を警戒するようになった」と、その影響の深さを実感させるコメントを残した。