この地球は誕生以来、何度か氷期と呼ばれる時代を体験しています。地球がその氷期時代になると地球全体が冷え、海水温もどんどん冷たくなります。それに乗じて北極海のイワナの先祖は南下し、この日本にたどり着いたと言われています。イワナは産卵のために川へ遡上する習性があり、その習性に従い日本でも同じ生活をしていました。そんな生活の中、氷期も過ぎ去り間氷期と呼ばれる寒くない時代が来てしまい、海に戻ろうにも水温が高いためふるさとである北極海どころか海に帰ることもできなくなってしまったのです。これがイワナの陸封の全体のあらましとされています。

美しき渓流魚『イワナ』の先祖は北極海に生息 氷河期に南下して日本へ辿り着いた?渓流(提供:TSURINEWSライター泉陽登)

しかし、この話が本当ならばイワナは古代魚の一種という見方もできます。何しろ氷期というのはいわゆる「氷河期」時代の話。実際に体験したわけではないため本当かどうかは分かりませんが、最後の氷期は約一万年前と言われています。この陸封の説が本当ならば、シーラカンスほどではなくとも、相当昔から生きていた魚ということに……。といっても地球の歴史からみれば一万年前なんて時間は昨日のような出来事なのかもしれません。ですが筆者からしてみればとんでもない年月に感じます……。とんでもない魚です。

イワナに会いに渓流釣りへ

渓流シーズンまであと少しといったこの時期に、対象魚であるイワナについて調べたらこんなにも面白いことが知れたので、これからは釣りだけでなく魚の事もたくさん勉強していきたいなと思いました。こうして魚について詳しく学べば、もしかしたら釣りをする時のヒントになるかもしれないので勉強しておいて損はないと考えます!

今年はたくさんのイワナたちと会えるよう、たくさん渓流へと出向きたいと思います。

<泉陽登/TSURINEWSライター>