これは、俳諧がとくに盛んであった江戸において、くじら汁が冬に食べられていたことにも由来するのかもしれません。江戸では旧暦の12月13日に「煤払い」と呼ばれる大掃除が行われる風習がありましたが、これが終わったあとにくじら汁を振る舞う文化があったそうです。

この日は江戸中でクジラが食べられるため、その消費量はクジラ数頭分にも至ったのではないかと言われています。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>