そしてメスの一部となり、子孫を残そうとするのです。

オスの体は退化しますが、これはある意味で進化といえるのかもしれません。

精子の提供という大事な役目を終えて命をつないだオスは、精一杯の役割を果たして静かにその一生を閉じます。

運命的な出会いにすべてを捧げるチョウチンアンコウのオスは、まさに「一期一会」を体現している存在。その生きざまは、深海で輝く小さな奇跡そのものです。

<minto/サカナトライター>