また、ダリル・ホールは近年、ユーリズミックスの元メンバーでプロデューサーのデイブ・スチュワートとタッグを組み、新たな音楽活動を開始。2023年には10年以上ぶりとなる6枚目のソロアルバム『D』をリリースした。ホールはスチュワートとの関係について、「より意味のある、本物のコラボレーションだ。成熟した関係の上に成り立っている」と述べ、ジョン・オーツとの関係とは対照的な姿勢を見せた。

 

ダリル・ホール&ジョン・オーツの遺産と今後

ダリル・ホール&ジョン・オーツは1970年代初頭に結成され、6曲の全米No.1ヒットを含む16曲のトップ10シングルを記録した。「サラ・スマイル」「シーズ・ゴーン」など、時代を超えて愛される楽曲も多い。2021年のインタビューでジョン・オーツは、「俺たちの曲はノスタルジックなものではなく、今の若者たちにも同じように響いている」と語っていた。

しかし、2022年にダリル・ホールは「俺たちは創造的な兄弟ではない。ホール&オーツのレコードを作ったけど、昔から別々の道を歩んでいた」と述べ、根本的に異なる方向性を持っていたことを明らかにしていた。

もはや2人が同じステージに立つことはないだろう。

ダリル・ホール&ジョン・オーツ「キス・オン・マイ・リスト」