音楽界のレジェンドとしての軌跡

ビリー・ジョエルの音楽キャリアは1960年代半ばに始まり、1971年にデビューアルバム『コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人』を発表。しかし、本格的に成功を収めたのは、1973年の『ピアノ・マン』からだった。このアルバムのタイトル曲は全米チャートで25位にランクインし、彼の名を広めた。

ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」

その後、1977年にリリースした『ストレンジャー』は大ヒットし、「ムーヴィン・アウト(アンソニーズ・ソング)」「素顔のままで」「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン」「オンリー・ザ・グッド・ダイ・ヤング」など、数々の名曲を生み出した。さらに、2001年には初のクラシック作品『ファンタジー・アンド・デリュージョンズ』を発表し、音楽の幅を広げた。

現在までに世界で1億6000万枚以上のアルバムを売り上げ、アメリカではソロアーティストとして4番目に多くの売上を記録している。

またビリー・ジョエルは2024年までの10年間にわたりマディソン・スクエア・ガーデンで月1回のレジデンシー公演を行い、合計104公演で1.9百万枚のチケットを販売、約2億6,670万ドルの興行収入を記録している​。

ビリー・ジョエル「素顔のままで (Just The Way You Are)」 (日本語字幕ver)

 

ツアーは続行、歴史的な公演も予定

転倒後、ジョエルは健康状態について公にコメントを出していないが、2025年のツアー日程を新たに発表し、活動を続ける意思を示している​。

特に注目すべきは、ニューヨーク市近郊の3つの主要スタジアムで1シーズンに公演を行う初のアーティストとなることである。以下の日程で伝説的な公演が予定されている:

7月18日:ヤンキー・スタジアム(ロッド・スチュワートと共演)
8月8日:メットライフ・スタジアム(スティービー・ニックスと共演)
8月21日:シティ・フィールド(スティングと共演)