また、キャラクターたちのファッションやライフスタイル、セリフなどが社会現象となり、放送終了後も再放送やストリーミング配信を通じて新たなファンを獲得し続ける伝説的なシットコムである。
『フレンズ』爆笑名場面集
なぜ『フレンズ』のキャストは出演しなかったのか?
本作の監督ロバート・パルンボは、同ドキュメンタリーにメインキャストたちが出演しなかった理由について次のように説明している。
「ドキュメンタリーを制作するのは早すぎるとは思いません。しかし、彼の死の影響がまだ生々しく残っているため、『フレンズ』のキャストがこの段階で出演することをためらったのは理解できます。もしかすると何年も先になれば… 彼らの決断は尊重しています」
つまり、彼の死があまりにも最近の出来事であり、共演者たちにとっても受け入れるには時間が必要だったということのようだ。
また、ジェニファー・アニストンは2004年のインタビューで、マシューの依存症について「私たちには彼を助ける術がなかった」と涙ながらに語っている。長年彼と親しくしていたキャストにとって、彼の死を振り返ることは非常に辛いことであり、そうした心情も今回の決断に影響を与えたのかもしれない。
キャスト不在でも『フレンズ』要素は満載
しかしマシュー・ペリーにとって『フレンズ』はまぎれもなく彼の代表作であり、いわば彼の「生きた証」ともいえる作品だ。当然、番組には『フレンズ』の映像や関係者の証言が数多く登場する。
The Hollywood Reporterによると、たとえば、マシューの体重が『フレンズ』のシーズンごとに大きく変化していたことを取り上げ、彼の依存症との戦いがどれほど深刻だったかを映像を通して示すセグメントがあるという。
また、番組では、マシューの母親役を演じたモーガン・フェアチャイルドがインタビューに応じ、次のように語っている。