そこから数十分でアタリは止まり、魚の気配がなくなった。サオを3本出してアタリを待つが全然だ。今回は青物狙いなので他の仕掛けもエサも用意していない。

技ありの1匹手中

今日はこれで終わりかと諦めたころ、南紀太郎さんが船で駆けつけてくれた。こちらのカセに飛び乗り助太刀してくれる、まさに助け舟だ。

「全然あかん?」と言いながら赤青一撃ヴァリアス270を振り出して用意している。ヴァリアスは仕舞寸法60cmのコンパクトロッド。強度は高く、船や海上釣り堀などで安心して使える。

両軸リールにフロロカーボンライン12号、ヒラマサバリ16号、オモリ5号のイワシ仕掛けを落としていく。1ヒロずつゆっくり入れて誘いをかけているようだ。

水深30m付近に着くころ「きたぞ!」と大きい声が聞こえ、大きくアワせるとヒットした。さすが漁師。周りにアタリがないなかでヒットさせている。魚を走らせないようにサオを立てては巻いて強引に浮かせた。

和歌山・串本のカセ釣りでワラサをキャッチ【南紀丸】1ヒロ毎のゆっくりな誘いが的中サオを立て強引に巻き上げる(提供:週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳)

釣れたのはギリギリワラサだが、この渋い釣果の中では万々歳だ。取りあえず1匹上げたので終了。昼から風が吹きそうなので午前9時ごろ帰港した。

南紀太郎さんは「これが海や。ロマンもある。いいときもあれば悪いときもある。また来てや」と言って帰っていった。

和歌山・串本のカセ釣りでワラサをキャッチ【南紀丸】1ヒロ毎のゆっくりな誘いが的中南紀さんのワラサ(提供:週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳)

<週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳/TSURINEWS編>

出船場所:串本漁港