開戦から4年目に入るのを前にして、ウクライナ戦争の「終わり」がようやく見え始めた。ただしそれは、当初予想された形ではない。

ウクライナと、支援してきた「西側」とが、ロシアに敗北する。日本もまた武器輸出こそ行わなかったものの、ずっとウクライナの側に立ってきたのだから、そうした「敗戦」を受けとめることを強いられるだろう。

エマニュエル・トッドと江藤淳|Yonaha Jun
共同通信に依頼されて、昨年11月刊のエマニュエル・トッド『西洋の敗北』を書評しました。1月8日に配信されたので、そろそろ提携する各紙に載り始めるのではと思います。 米国と欧州は自滅した。 日本が強いられる...『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』エマニュエル・トッド 大野舞 | 単行本 - 文藝春秋 ...

とはいえ、人は「見通しの誤り」を認めるのが難しい。とりわけ、プーチンが池乃めだかのように「これぐらいにしといたるわ」と負け惜しみを言って終わる、と予想してきた過去があったりすると、なかなかつらそうだ。

東野篤子氏と「ウクライナ応援ブーム」は何に敗れ去るのか|Yonaha Jun
東野篤子氏とその周囲によるネットリンチの被害者だった羽藤由美氏が、経緯を克明にブログで公表された。1回目から通読してほしいが、東野氏の出た番組に批判的な感想を呟いただけで、同氏に煽られた無数の面々から事実をねじ曲げて誹謗される様子(3回目)は、私自身も同じ動画を批判したことがあるだけに、血の凍る思いがする。 東...

かくして「受け入れられない敗戦」が迫るとき、人間はどうふるまうのか。今日のウクライナ有事は未来の日本有事であるから、しっかり観察しておくことは非常に大切だ。最適なサンプルが落ちていたので、ご紹介しよう。

以下のラジオの放送日は今年の1/9で、トランプが米大統領に就く目前だ。選挙戦中は「24時間以内に停戦させる」とブラフをかけたのが、さすがに現実的な物言いに切り替えたことに関して、日本の国際政治学者はこう語る。