アセモグルとロビンソンの著書『国家はなぜ衰退するのか』の批評です。著者の理論は「包括的な国が成功し、収奪的な国は失敗する」というシンプルな図式ですが、歴史の多くの事例を説明しきれていないと批判されています。さらに、民主化が経済成長に必須であるという主張には多くの反例があり、中国などの独裁体制下での経済成長も無視できないとしています。

アセモグル=ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか』

アセモグル=ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか』(アーカイブ記事)
アセモグル・ロビンソン・ジョンソンがスウェーデン銀行賞(ノーベル経済学賞)を受賞した。これは大方の予想通りだが、その主著は退屈だ(2013年6月11日の記事の再掲)。 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上) 鬼澤 ...

「極端主義」の台頭が、政党政治の個人化やSNS的な支配関係を助長。戦後文学の実存主義と現在の政治が重ねられ、極端な主張が中道政治を脅かすと警告しています。

「極端主義」の時代:文学が政治学よりも役に立つとき

「極端主義」の時代:文学が政治学よりも役に立つとき
前回の記事の補足と、別の出演情報の紹介。先月に続き『創価新報』の10月号で、創価学会青年部長の西方光雄さんと対談しています。今回の(特に前半の)テーマは、いま世界的に見られる「中道政治の衰退」。 穏健な二大政党制の母国...

自民党本部前で火炎瓶を投げ、首相官邸に車で突っ込むテロ事件が発生。49歳の容疑者が逮捕され、動機の調査が進められています。

自民党本部に火炎瓶を投げ込み首相官邸に車で突っ込むテロ事件が発生

自民党本部に火炎瓶を投げ込み首相官邸に車で突っ込むテロ事件が発生
19日の朝、東京・永田町にある自民党本部前で、男性が火炎瓶のようなものを投げた後、総理大臣官邸前の柵に車で突っ込む事件が発生しました。警視庁は、車を運転していた49歳の容疑者を逮捕し、事件の詳細な経緯を調査しています。 自民党...