このようにカレイ目の魚は眼が右にあるか左にあるかが同定する上で非常に重要になるのです。
ササウシノシタ科は浅海から深海に生息し、中には淡水域に進出する種もいれば、毒を分泌する種まで様々。本科の魚は小型種が多く、食用となる種は限られているものの、ウシノシタ科よりも色彩に富むことから観賞魚としての需要が高い魚です。
ウシノシタは高級食材
ウシノシタ科とササウシノシタ科の魚は日本のみならず世界各地で食用になる重要な水産資源。ヨーロッパ圏では欠かせない食材であり、ムニエルなどに使われています。
日本ではコウライアカシタビラメが有明海の郷土料理に使われている他、大阪湾の底引き網で漁獲されるイヌノシタ(別名:アカシタビラメ)は「魚庭のアカシタ」として大阪府のプライドフィッシュに選定されています。また、大阪湾では標準和名「アカシタビラメ」も漁獲されますがこちらは「アオシタ」と呼ばれているとか。
西日本ではアカシタビラメ系を食べる文化が根付いており、大型の個体は高価で取引されます。
<サカナト編集部>