国内有数の人気eスポーツ企業で、保有する複数のeスポーツ部門が数々の国内・国際大会で優勝してきた株式会社FENNEL(以下、FENNEL)。
インタビューの後編では、2024年、23歳にして新たに社長に就任した高島稜氏(現在は24歳)に、eスポーツ市場の今後に対する思いと求める人材、プロたちの現状とキャリアについて話を聞きました。
プロたちの現状とキャリアについて
市場規模が拡大しているeスポーツでも、プロ選手として生活し続けていくことは簡単ではありません。
大会によっては高額な場合もあるものの、賞金は不安定な収入源です。スポンサー契約やインターネット配信などによる収入に加え、チームに所属すれば給与をもらうことで稼ぐことができるとはいえ、食べ続けられる選手は一握りです。状況は良くなってきていますが、セカンドキャリアの問題もあります。
少し前には人気ゲーム「VALORANT」において、国内ベスト8に入ったチームが全選手・コーチを放出したことも話題となりました。
プロeスポーツ選手を生業とすることの厳しさについて、高島氏はどう考えているのでしょうか。
「(eスポーツチーム)FENNELの選手の給料は、どんどん上がっていっています。
彼らにスター性を求める以上、ちゃんとスターとして立ち振る舞える金額かどうか。これは鶏が先か卵が先か、みたいな話ですが、チームが先に行ってリスクを負うべきだと思っているので、僕はそこに投資したいし、それによって彼ら(選手)が変わっていってほしいなと。
まだ全然発展途上なんですが、選手たちがいつか年俸1億円をもらうのが当たり前になっているような世界をつくらないといけないなと思っていますし、それを求める以上、(選手には)よりスター性、表現者としての自覚とか自信をすごく持ってほしいです」
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