これでどうにか釣りにはなってきたが、まだバラケの持ちが甘い。素人(記者のこと)が隣で見ていてもバラケが甘いなぁと感じているのだから、やってる本人はもっとそれを強く意識しているはずだ。
吉田康雄
「やりたくはなかったのですか、いよいよバラケですね。もっとネバリがあるブレンドに替えてみます」
ところが、これはまったくの失策だった。
吉田康雄
「ナジむようにはなりましたがアタリそのものが減ってしまいました。これではダメですね」
すぐさま元のブレンド(前回参照)に戻すと魚は湧くがアタリも復活し始めた。
要するに付いてるだけではダメってこと?
吉田康雄
「極論はそうなりますね。魚の湧きを抑えたくてネバって重いブレンドに替えましたが、肝心のアタリが出てくれなくては話になりません」
遠回りした?
でも作業的には遠回りだったんじゃない?ハリだウキだを替える前に先にバラケに手を出すべきだったんじゃない?
吉田康雄
「それだと迷路にハマる可能性が高く、結局は時間がかかってしまうことがあるんです」
なるほど。セッティング変更だけなら、ダメならすぐに戻せるってことね?
吉田康雄
「そうなんです。それにボクのなかではバラケマッハ400㏄+ふぶき300㏄+凄麩200㏄+水250㏄は野釣りのバラケでは絶対的な信頼があったんです。なので逆にバラケはイジらずセッティングでどうにかなればと思ってたんです」
ペースになってきたか?(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
でもついついエサを替えてしまったと。
吉田康雄
「はい。でもやって後悔はないですよ。なぜならもはやバラケに迷わずに済むのですから」
日中になって日が高くなると、いくらか魚が落ち着いてきたのだろう。朝よりも釣りやすくなり比例してアタリ数、ヒット率ともによくなってきたようだ。
吉田康雄