「ヤマ」のシーズンが終盤を迎えている。山梨県富士河口湖町にある精進湖では盛期の数釣りが終了し、晩秋の釣りへと移行しつつある。出れば良型で40cm級も珍しくない状況。長竿必携にはなるが深場でのダイナミックなやりとりを経験してしまうと、たとえそれが一日数回のアタリでも病みつきになる。まだまだ両ダンゴで狙えるので、最後の山上湖の釣りを満喫してもらいたい。

(アイキャッチ画像提供:マルキユーアドバイザー伊藤さとし)

今週のヘラブナ推薦釣り場2024【山梨・精進湖】

精進湖の概況

盛期を過ぎ釣り人の数も激減するシーズンに入ったが、コアなファンはこれからが人災がない時期と足しげく通う。とくに秋は良型狙いのチャンスであり、今期は40cmクラスがひん繁に顔を見せている。数釣りよりも良型をポツポツでもいいから深場から良型を抜き上げたい。そんな人にはこれからの時期が狙いめと言えるだろう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2024【山梨・精進湖】精進湖の概況(提供:マルキユーアドバイザー伊藤さとし)

なお日を追うごとに外気温は低下している。標高900m近い精進湖ではなおのことで、朝は薄手のダウンスーツなどが必要だろう。

ポイント

底釣りがしたいなど、何か特別なリクエストがない限り中央ロープが絶対的に強い。なかでも富士山を正面に見て左側の黒ブイ寄りがお勧めだ。右寄りに比べて水深があるのと、常にエサ打ちされているので魚の寄りもいい。よほどのことがない限り金風荘のマスターからも同ポイントを勧められるだろう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2024【山梨・精進湖】金風荘前の浜(提供:マルキユーアドバイザー伊藤さとし)

なお底釣りが希望なら出舟前に同マスターとよく相談し、現在の水位を考慮した底釣りポイントを尋ねておくといいだろう。的確なアドバイスをもらえるはずだ。また金風荘では配達弁当も用意している。温かいまま湖上まで運んでくれるカツ丼弁当は格別においしいので、釣行の際はぜひとも注文してもらいたい。

釣り方とエサ

盛期の高水温期なら浅ダナでも楽しめるが、これからの時期は長尺チョウチンが主体。大釣りは期待できなくとも、深ダナから良型を抜き上げるダイナミックな釣りは格別に楽しい。