しかし皆さんもよく目にするように、こうした河川は護岸工事により直線化し、瀬や淵が消滅していっています。これにより当然生き物の多様性は失われ、また水質の浄化作用のあった植物も生育しなくなり、河川が汚染されていきました。
護岸工事(提供:PhotoAC)
とはいえ、ヒトの安全な暮らしを考えるうえで護岸工事は大切です。近年では、河川環境に配慮したうえでの護岸工事、また瀬や淵を人工的に作る護岸工事も行われています。
このように、河川の何気ない流れや深みにはこうした重要性があったのです。ヒトと河川環境・生き物たちが共存していくために何ができるのかを考えたいですね。
<みのり/サカナトライター>