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2024/10/11
太陽光発電の光と影:オーストラリアで発電能力の80%が無駄に --- 尾瀬原 清冽
4,000km離れたシンガポールへ電力輸出?
JoNova氏の記事ではありませんが、「オーストラリアでは余った太陽光発電からの電気をシンガポールに海底電力ケーブルで送電する」という構想があり、オーストラリア部分について連邦政府から環境保護および生物多様性保全法(EPBC)に基づく承認を取得したというニュースに出てました。
GW級太陽光からシンガポールに送電、豪政府が承認
GW級太陽光からシンガポールに送電、豪政府が承認 - ニュース - メガソーラービジネス : 日経BP
オーストラリアの再生可能エネルギー事業者であるSunCable(サンケーブル)は、オーストラリアとシンガポールを海底ケーブルで接続して電力を供給する「Australia-Asia Power Li…
オーストラリアの北海岸から約3,800kmも海底電力ケーブルを布設して最終容量100万KWを計画としています。
オーストラリア政府も、ご多分にもれずクリーンエネルギーのためという言葉が付けば、審査なんてほぼノーチェックで承認なのでしょう。
通信用の光海底ケーブルは無数に布設されていますが、これほど長い送電用の海底ケーブルは珍しいと思います。何条布設する計画なのかなど詳細は書いてありませんが、設備の故障はつきものです。
日本にも北海道~本州間など数10kmの海底ケーブルがありますが、投錨などで結構故障してます。通信用の海底光ファイバーケーブルも常に引き上げて補修しています。通信用は迂回のケーブルがありますが、送電用はおそらく切れてしまったら、引き上げて修理するまで、送電はお休みになるのではないでしょうか?
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