ボートが苦手の人には桟橋釣りはどうだろうか。ボートが係留されている終端(三角コーン)の先が桟橋釣り専用エリアとなっており、本湖向きまたは岸向きの両方を狙える。桟橋直下の水深は満水で約15m前後と深く、底釣りは不可。宙釣りオンリーとなるが、桟橋下の居着きベラを狙うので短竿でも十分楽しめる。

今週のヘラブナ推薦釣り場2024【千葉県・戸面原ダム】コーンの先が桟橋釣り専用(提供:週刊へらニュース編集部)

なお、風向きによっては浮遊ゴミ(流木その他)が溜まり釣りにならない時もある。とくに岸向きは可能性大なので、浮きゴミの量や当日の風向きなどを考慮して、ダメそうなら本湖向きに入るのが無難だろう。

釣り方とエサ

宙釣り、底釣りを問わずエサは両ダンゴ。グルテンセットが効きだすのはもうしばらく先の話だろう。

広大なダム湖ゆえ居着きベラがいないエリアでは寄せに多少の時間を要するが、それでも1時間が目安。この時間をもってもアタリが出ないなら移動したほうが無難。ただし、底釣りの場合はもう少し粘る価値はある。寄せに時間を要しても、いったん寄ってしまえばその後は長続きするのが底釣りの特徴だ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2024【千葉県・戸面原ダム】三本杭周辺(提供:週刊へらニュース編集部)

直近の水色は笹濁りで、場所によっては少し濁りがきつい。こうなるとタナは上がり気味と思えてしまうが、この時期は日ごとに水温が低下するので濁り=浅ダナと決めつけるのは危険。よってスタート時のタナは深めから探り、ウキの動きを見つつ必要なら浅くするのがセオリーだ。

桟橋釣りの場合は話が別。水温などに関係なく魚は桟橋直下に居着いているので、竿は短ければ短いほどいい。ただし短かすぎると釣趣に欠けるので、竿8~10尺くらいのチョウチンで始めてみてはいかがだろうか。

なお、同湖のレギュラーサイズは尺前後だが、引きが強いので管理釣り場仕様のラインセッティングではハリスを切られてしまう。中~長竿であれば0.5号前後のハリスでも止まるが、10尺以下を使うなら最低でも0.6号くらいのほうが安心だ。