したがって、最年少議員として反対の急先鋒だったバルニエが、反対したとしても不自然でなかったし、そのときに、のちに大統領となったシラクなども一緒に反対していたのだが、それにいまになって、左派からは人権軽視だと行って攻撃対象になっている。
わずか40年前のことだが、ヨーロッパでの価値観の変化はあまりにも急速で、日本もそういう世の中についていくのはたいへんで、ひとつ間違うと人権後進国としてやり玉にあげられかねない畏れもある。
バルニエ内閣の顔ぶれ
- 法務大臣:ディディエ・ミゴー(左派諸派)
- 海外領土とのパートナーシップおよび地方分権化大臣:カトリーヌ・ヴォートラン(LR共和党)
- 内務大臣:ブルーノ・ルタイヨー(LR)
- 国民教育大臣:アンヌ・ジュネテ(ルネサンス大統領派)
- ヨーロッパおよび外務大臣:ジャン=ノエル・バロー(MoDem大統領寄り中道派)
- 文化大臣:ラシダ・ダティ(右派諸派)
- 国軍・退役軍人(国防)大臣:セバスチャン・ルコルニュ(ルネサンス)
- 環境移行・エネルギー・気候・リスク予防大臣:アニエス・パニエ・リュナシェ(ルネサンス)
- 経済財政産業大臣:アントワーヌ・アルマン(ルネサンス)
- 保健・医療アクセス大臣:ジュヌヴィエーヴ・ダリューセック(MoDem)
- 女性と男性の間の連帯、自治、平等大臣:ポール・クリストフ(Horizons諸派)
- 住宅・都市再生大臣:ヴァレリー・レタール(UDI諸派)
- 農業・食料主権・林業大臣:アニー・ジュネバード(LR)
- 労働雇用大臣:アストリッド・パノシアン・ブーベ(ルネサンス)
- スポーツ・青少年・地域生活大臣:ジル・アベラス
- 高等教育研究大臣:パトリック・ヘッツェル(LR)
- 公務員大臣、公共活動の簡素化と変革:ギョーム・カスバリアン(ルネサンス)
- 海外領土担当大臣:フランソワ・ノエル・ビュッフェ(LR)
- 予算および公会計担当大臣:ローラン・サン・マルタン(ルネサンス)