一方、小泉は、①組織を持たない担当大臣でなくきちんとした省庁をもった大臣、そして、国際交渉を経験できる大臣を要求すべきだ。
安倍首相は官房長官だけで首相になって失敗した。かつて、田中角栄は党三役のうちふたつと、外務・大蔵・通産のうち二つをつとめることを総理の条件としたが、これは「真実」だ。
特に、閣僚で官房長官とか行政改革担当とかは、組織の長でないからダメだ。言わば、一橋慶喜が藩主経験がないまま将軍になったようなものだ。
また、厳しい国際交渉を経験することも、一国のリーダーとして必須の経験だ。そこで失敗するようなら、さしあたって、総理なんて無理だ。むしろ悔しい目をある程度はしたほうがよい。
いまの小泉ならどんな条件でも出せるのだから、この二点を譲ってはダメだと思う。