©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.
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2024/08/26
【映画レビュー『モンキーマン』】怒りの込もった豪快なバイオレンス・アクションが感情を震わせる! 現実世界を舞台にした神話・英雄譚が、“大衆の怒り”を派手に代弁する
今作の舞台は現代のリアルな社会。ジャンルは泥臭くて生々しいバイオレンスアクションである。しかし今作は間違いなく、大衆がすがる光のような物語=“神話”であり、“英雄譚”だ。映画はいつでも弱者の味方である。今作はわかりやすく弱者の反逆精神と怒りをスクリーンに映し、大衆にエネルギーと爽快感をもたらすスペクタクルとして完成されていた。
アクションシーンもただ暴れ回っているだけではない。終盤のアクションなどは、格闘だけで涙腺が緩んだ。まさに一挙手一投足に怒りや昂る感情が込められた“感情の乗ったアクションシーン”が完成していた。ドラマチックに観客の感情をも振り回し、それでいて動き自体も非常にスピーディかつスタイリッシュなアクションシーンは今作の最高到達点としてカタルシスをもたらした。

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このような感情面でも映像面でも完成度の高い衝撃作で、監督・脚本・主演を1人でこなしてしまうデヴ・パテルの才能には改めて感嘆させられ、演技だけでない今後の活躍に期待せずにはいられない。
強者に屈さず弱者の魂を燃やす、泥臭くかつクールな傑作アクション『モンキーマン』は8月23日(金)より上映中。
作品情報
監督・脚本・主演:デヴ・パテル
プロデューサー:ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』『NOPE/ノープ』)、バジル・イワニク(『ジョン・ウィック』シリーズ)、エリカ・リー(『ジョン・ウィック』シリーズ)
公式HP:monkeyman.jp
公式X:@monkeymanjp
配給:パルコ ユニバーサル映画
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