昨年は9月以降の10試合でわずかに2勝と苦しい終盤戦を過ごした仙台。だが、今季はここまでの好調ぶりに加えこの夏チームをさらに安定させられる補強は叶ったと言える。昨年の悔しさから見事チームを立て直した指揮官のもと、新戦力を加えた仙台が現状のプレーオフ圏を維持できるか、さらに勝ち点差は離れているが自動昇格圏にどこまで迫れるか目が離せない。


徳島ヴォルティス 写真:Getty Images

徳島ヴォルティス:11位(10勝6分11敗)

新加入選手

  • MF岩尾憲(浦和レッズより完全移籍)
  • MFターレス(名古屋グランパスより完全移籍)
  • MF鹿沼直生(ジュビロ磐田より完全移籍)
  • DF山口竜弥(愛媛FCより完全移籍)
  • FW村上悠緋(横浜F・マリノスより期限付き移籍)

今季開幕戦でヴァンフォーレ甲府を相手に1-5と大敗しその後連敗。さらに4月にはMF島川俊郎、MF西谷和希と選手が相次いで退団するなど暗雲が立ち込めた徳島ヴォルティスだが、監督交代を機に少しずつ調子を上げ順位も11位まで登ってきた。

そしてこの夏はさらに上位を目指すべく、J1とJ2の各クラブから積極的な選手獲得に動いた。まず、ファンやサポーターにとっても嬉しいニュースとなったのがMF岩尾憲の帰還だろう。岩尾は過去徳島に在籍していた2016~2021シーズンの間はリーグ戦ほぼ全試合に出場。特に2020シーズンは42試合に出場し6ゴール3アシストと昇格に大きく貢献していた。それだけに、チームをさらに上昇気流に乗せる働きが大いに期待されることは間違いない。また、同じく中盤ではJ1クラブよりMFターレスとMF鹿沼直生も獲得。開幕後に失った戦力の補填はできたと言えよう。守備陣では、今季攻撃面での活躍も大きかったDF橋本健人がJ1アルビレックス新潟へ移籍した一方で、愛媛FCよりDF山口竜弥を獲得。重要な戦力の流出もあったが、伸びしろに期待できる補強はできたと言える。そして最前線には横浜F・マリノスよりFW村上悠緋という期待の若手を加えた。