例えば、皆さんが誰かに、定期的にある場所の草刈りを仕事として依頼したとします。その相手は、あなたにとって「なんとなく知っている人」あるいは「夏祭りで楽しくお話しした相手」という理由だとします。

結果、その人は草刈りをせず、その場所は草ボーボーでした。もしそこが皆さんの庭なら、二度とその人に仕事を依頼することはないでしょう。しかし、皆さんがその場所に関心がなく、仕事の確認もしなかった場合、その人は何もしないまま定期的にお金だけが支払われることになります。

上の例でいえば、「草刈りをしない知人」とは全国の多くの地方議会議員であり、「草ボーボーの荒れ地」とは地方議会の在り様です。

まして、議員には税金の使い方について強力な権力がありますから、賛否について市民が無関心ならば、「草ボーボーの荒れ地」において、自分の思うように議決権を振り回して、やりたい放題にできるわけです。

【まとめ】なぜ「議会のドン」や「過半数議員団」は市長を超える権力を持つのか?

  • 市議会の過半数をおさえれば、市の事業のすべてをコントロールすることができる
  • 結果、市長や行政職員は、「過半数議員団」の言いなりになる
  • 「議会のドン」に従っていれば、市職員は出世できる。そうなるとますます、市長や市民は軽んじられる
  • よって、「過半数議員団」は、市民に議会の運営を秘匿しようと画策し、それはおおむね成功している

以上が、私がいう「地方議会の機能不全」の典型的な一例です。

皆さまのお住まいの市町村における議会はどうなっているでしょうか?

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