今年9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のメンバー発表を、今月29日に控えているサッカー日本代表「森保ジャパン」。『週刊新潮』で性加害疑惑が報じられたものの、不起訴処分となったMF伊東純也(スタッド・ランス)の復帰が取り沙汰される中、日本代表のスポンサーが日本サッカー協会(JFA)に注文を付けている。
テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで今月20日に公開されたサッカー番組『サカろう』には、カタールW杯の代表メンバーであるGK権田修一(清水エスパルス)や、ホテル業界大手『アパグループ』の社長兼最高経営責任者(CEO)を務める元谷一志氏が出演している。
同番組ではMF鎌田大地(クリスタル・パレス)など日本代表選手の凄さが語られていたが、トークテーマが日本代表の課題になると、権田は「真剣勝負の場がどうしても少ない。UEFAチャンピオンズリーグなど、個々で様々なことにチャレンジする場というのはたくさんある。だけど、代表チームのメンバーで本当の競合と真剣勝負ができる場というのが、日本はすごく難しいと思う」と私見を述べる。
この権田の見解には、元谷氏が反応。UEFAネーションズリーグ開催により、欧州強豪国とのマッチメイクが難しい現状を説明したほか、「コパ・アメリカで日本代表が招待を受けた時でも、Jリーグが一枚岩になっていない。(1クラブから)派遣は2選手までというような制限がある中で、メンバー選考をしないといけないとか」と語る。
そして同氏はW杯優勝の条件として「ポット1に入る」ことを挙げた上で、「今回(北中米W杯)では48か国になって、ポット1は12チーム。3か国共催なので、(FIFAランキングで)上位9か国に入らないとポット1にはならない。そこから逆算しないといけないと思うけど、上位9か国にいるようなマッチメイクを考えていますか? 今FIFAランキング17位だけど、JFAとしてどのような戦略を考えるのかという部分を考えないといけない。それがあまり見えてこない」と指摘した。