町田ゼルビア所属のパリ五輪U23日本代表FW藤尾翔太は、今月17日開催の明治安田J1リーグ第27節ジュビロ磐田戦でPKからゴールを奪取。PK直前にボールに水をかけた後、高崎航地主審がボールを交換したことが話題になっているだけに、かつて東京ヴェルディや磐田などでプレーしていた元日本代表選手の大久保嘉人氏も関心を寄せている。
ファン・サポーターの注目を集めているのは、町田が3-0とリードで迎えた54分のシーン。藤尾のペナルティエリア内から放ったシュートがハンドを誘発。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定の末、町田にPKが与えられると、藤尾はボールを抱えて給水ボトルに入っていた水をかけた。すると、高崎主審は藤尾にボールの交換を要求。同選手は主審の要求に不満をあらわにしたが、それでもPKからシュートをゴールマウス右隅に突き刺した。
このPK直前の水かけ行為と主審の判断は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で19日配信開始の「やべっちスタジアム」でも話題に。大久保氏はボールに水をかける行為について「ルール上問題ない」とした上で、高崎主審のボール交換に「なぜ交換したのか、ちょっとよく分からない」と疑問を投げかけている。
PK直前の水かけ行為による効果を巡っては、以前から賛否含めて様々な意見が挙がる中、東京ヴェルディOBで元ゴールキーパーの高木義成氏が「キックが上手い選手だったら確実に球速上がるもんな(芝生と友達になれれば)」とXで投稿。キッカー優位との見方を示していた。
一方、町田OBの増田繁人氏は「どっちが良い悪いではなくボールに水かけたってPKに影響ないと思うんだけどどうなんだろ?」「キーパーの手から滑るように!ってやってる部分が問題視されてるのだとしても、キーパーも少しでも前に出ようとするわけで」などと指摘していた。