風が強いと釣りがしづらく、強風になれば危険でもあるカヤックフィッシング。しかし、逆転の発想で風をうまく利用できればおもしろいのでは!?と思いつき……。真夏の酷暑の最中、そんなちょっとした思いつきを実行に移してみました。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福永正博)

足漕ぎカヤックに乗りながら傘をさしてみた 風の力でグングン進めば大成功

創始者の意志を継ぐ(?)

今回実験するのは、「カヤックに乗って傘をさしたら風を受けてスイスイ移動できるのか」……!カヤックを漕がなくても移動できれば体力を使わず釣りができ、魚が釣れなくても水遊びとして楽しめるかも……という魂胆です。

筆者が乗っているホビー社製フィッシングカヤックには、もともとセイリング(帆を張ること)を想定したマストホールが設置されています。また、創始者のホビー・アルター氏は、サーフボードの上に立ってパラソルを広げている写真が残されているように、遊び心あふれる人物だった模様。

釣り以外の楽しみも提案しているホビーカヤックの思想から見れば、筆者の思いつきもあながち間違いではないと言えるかもしれません。傘が一本あればできるので、気軽なのもポイントです。

足漕ぎカヤックに乗りながら傘をさしてみた 風の力でグングン進めば大成功ホビー社創始者のホビー・アルター氏(提供:Hobie Japan)

実践してみた!

出艇後、少し沖に出たところで傘を広げてみます。

しかし……。そよ風程度では全然進みませんね……。周囲にいるボートやカヤックからの視線を集める、シュールな光景を作り出してしまいました。

足漕ぎカヤックに乗りながら傘をさしてみた 風の力でグングン進めば大成功カヤック上で傘を広げてみる!(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

それならばと、風速3~4mほどになったタイミングで傘をさしてみます。すると、カヤックが徐々に向きを変え、シズシズと移動し始めました!とはいえ、普通に漕いだ方が断然速い……。また、想像以上に風向きがコロコロ変わるので、行きたい方向へ進むのはなかなか難しいです。

もっと風が強くなれば、そこそこの推進力が得られそうな感触はつかみましたが、強風すぎると無事に着岸できるかが心配になってきます。結局のところ、安上がりにパッと傘をさしただけでは、期待していた結果は得られませんでした。

注意点