この釣りのポイントは、アタリがあってもすぐにアワせてはいけない、ということ。ウキが動いたのはすみかにエサを運ぶ時にアタリとして現れる。だが、この時はまだ口にエサを運んでいないことも多い。そのため、アタリが出たらしっかり食べるまで待つ。
この待ち時間が重要で、待ち過ぎるとエサだけ食べられてしまうこともあるし、早過ぎると手から離してしまいバレてしまう。このタイミングが面白く、掛かったあとは独特の竿を細かく叩くような引きが楽しめるのだ。
テナガエビを手中
15〜20秒ほど間をおいてアワせると、小気味いい引き。しっかりとハリ掛かりして釣れたのは抱卵中のメス。たくさんの子どもを産んでもらうためにリリース。来年も楽しめるように、抱卵中のメスはできる限り逃すのがいいと思う。
アワセのタイミングがあえばこの通り(提供:週刊つりニュース関東版・平賀精一)
大型テナガエビと対決
次に消波ブロック脇の石組みの隙間に仕掛けを落とす。同行者の高窪さんがテナガエビをキャッチしていたので、よそ見をしていた。目を戻すと、仕掛けが違う場所に移動している。
「きたきた」とニンマリしながらアワセを入れると強い引き。仕掛けが水中をクルッと回転しながら引き込まれる。姿を現したのは大型のオス。
「外れないで〜」と水中を割って出てきたのをしっかりキャッチ。「やったー」と声が出ちゃう感覚は、子どものころにカブトムシやクワガタを捕まえた気持ちに近いと思う(笑)。
抱卵メスはリリース
その後も本命を釣り上げるが、オスを1尾追加した以外はすべて抱卵中のメス。食べるのは次の釣行に期待し終了した。
手軽で楽しい、食べて美味しいテナガエビ釣り、皆さんも挑戦してみたらいかがだろうか。
筆者が良型をキャッチ(提供:)
<週刊つりニュース関東版・平賀精一/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年7月2日号に掲載された記事を再編集したものになります。