国内外の介護現場で活用いただける新たな機能の開発を実施

 株式会社テムザック(本店:京都府京都市、代表取締役社長:川久保 勇次、以下「テムザック」)は、公益財団法人 市村清新技術財団の第113回新技術開発助成事業に採択され、屋内用小型移乗・移動装置開発を行うこととなりました。

市村清新技術財団の採択を受け、後ろから乗り込む車いす「RODEM」の新モデル開発に着手

 採択内容は、当社がモビリティ型ロボットRODEMの開発において取得した、移乗方式に関する特許を活用しながら、介護・介助が必要な方の屋内移動を支援する機能を開発するものです。本開発によって、屋内において移動の支援が必要な方が、1人で移動できる自由度を高め、QoL向上(Quality of Life、生活の質向上)に貢献することをめざします。


■採択内容

公益財団法人 市村清新技術財団「第113回新技術開発助成」 

[採択テーマ] 

屋内用小型移乗・移動装置開発

[背景]

従来の車いす、天井リフトの移乗では、高齢者が自身での立ち上がり、介護者あるいは大がかりな設備を必要とする。このような大がかりな設備を設けることなく、また介護者を要することなく住居内での簡単で安全な自立移動を行うことのできる装置を提供する。

[技術内容]

高齢者が立ち上がっての乗り移りが不要の、安全簡単な移乗と移動を兼ね備えるために、
さらに、座面を高くすることで従来の車いすでは出来なかった周りの健常者と同じ視線で会話が出来る。

[期待効果]

介護現場における、車椅子を使用した高齢者のベッド、トイレへ等への移動には介護者が高齢者を抱きかかえて車椅子への移乗を行うため、介護者の肉体的負担が大きく、腰痛の原因となり、介護離職にもつながっている。今後も益々進むことが予想されている介護人材不足問題への一助となりうる。
介護者の負担を減らしながら、少なくとも上肢が健全で体幹のしっかりした高齢者(65歳以上の高齢者の約1.33%を潜在需要者と想定。)の住居内での自立した移乗移動を可能にすることで高齢者のQOL(Quality of Life)を上げることが期待される。