マルセロ・ヒアン 写真:Getty Images

 MF手塚康平、MF長沼洋一など、今夏の移籍期間で主力選手の退団が相次いでいるサガン鳥栖。FW横山歩夢のイングランド3部バーミンガム・シティ移籍がほぼ確実とみられる中、ブラジル人FWマルセロ・ヒアンに中東クラブが関心を寄せている模様。ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ退団が決定的であるパリ五輪U23日本代表DF内野貴史と同じく、将来的なUAE代表入りの可能性があるとみられる。

 現在22歳の同選手は、ブラジルのECバイーアや横浜FCなどを経て、2023シーズン終了後に横浜FCから鳥栖へ完全移籍。日本で3年目の今季は、ここまでリーグ戦21試合のスタメン出場で11ゴールをマーク。得点ランキングで暫定4位タイにつける中、今月7日開催のJ1第25節・鹿島アントラーズ戦でもフル出場していた。

 しかし、UAEメディア『UAEキック』は8日に「UAE1部シャールジャFCがヒアンの獲得交渉を進めている」とリポート。これによると、シャールジャFCは同選手をUAEリーグの定住者枠として選手登録することを視野に入れている模様。UAEの定住者選手として加入するとなれば、今後UAE国籍取得や同国のA代表入りも可能となる。

 このUAEリーグの定住者枠を巡っては、パリ五輪U23日本代表のバックアッパーメンバーだったDF内野貴史の去就でも話題に。同選手はUAE1部アル・ワスルへの完全移籍が決定的と報じられているが、日本からUAE代表で鞍替えとなるケースも想定されるだけに、日本国内で賛否含めて様々な意見が挙がっている。

 シャールジャFCは過去にUAE1部リーグを6度制覇。元鹿島アントラーズ所属選手のFWカイオを擁しているほか、今月7日にはセルビアメディア『informer』が元ジェフユナイテッド市原所属選手であるFWマテウス・サウダーニャの獲得交渉破談を伝えていた。