レッドブル 写真:Getty Images

 エナジードリンク市場世界ナンバーワンの「レッドブル」で知られるレッドブル社(本社・オーストリア)は、J3リーグの大宮アルディージャを買収したことを現地時間8月7日に発表した。

 すでにRBザルツブルク(オーストリア1部)、RBライプツィヒ(ドイツ1部)、RBブラガンチーノ(ブラジル1部)、ニューヨーク・レッドブルズ(アメリカ1部)等を所有している同社は、成長するサッカークラブのポートフォリオに新たな仲間を加える。

 レッドブルは、日本での知名度を上げると同時に、日本のエナジードリンク市場を開拓するために、これまでクラブオーナーとして培ってきたノウハウをJリーグのプロジェクトに活かしていくと発表。日本のJリーグのチームを外国企業が単独所有する初のケースとなる。9月中にクラブの正式な経営権を取得する見込みとのこと。

 また、新しいオーナーシップをチーム名に反映させるため「RB大宮アルディージャ」や「大宮RBアルディージャ」といったオプションが検討されているようだ。しかし、名称変更にはJリーグ理事会の承認が必要となることと、Jリーグのルール上、クラブを会社名に変更することは認められていない。

 クラブは、レッドブルの巨大なソーシャルメディア・プラットフォームでの露出増加から恩恵を受けることが予想されている。現在レッドブルはさまざまなサッカー市場に進出しており、最近では5月にリーズ・ユナイテッド(イングランド2部)の少数株主となり、初めてイングランド市場にも参入したところだ。