~今年は源氏物語「紅葉賀」の語りを聞き、より平安貴族の世界観に没入します~

【星のや京都】雅な舞と雅楽(ががく)の幽玄な音色で源氏物語に描かれる風流な一幕へと誘う「星のや紅葉賀(もみじのが)」今…


背景
源氏物語の第7帖「紅葉賀」には、色づく紅葉の下、光源氏が雅楽の音色に合わせて雅な舞を舞う場面が描かれています。平安貴族が愛でた風光明媚(ふうこうめいび)な嵐山の渓谷に建つ星のや京都では、2021年より「星のや紅葉賀」を開催してきました。奥の庭に立つ樹齢400年のオオモミジの下で、平安貴族の世界観の追体験ができる本アクティビティはお客様から好評を博し、今年も引き続き開催をすることになりました。源氏物語に描かれた情景を映した奥の庭で、雅な舞と雅楽の幽玄の音色を楽しむことで、忙しない日常を忘れて優雅な気分になってほしいと考えています。

特徴1 源氏物語「紅葉賀」に描かれた情景のごとく色づく、奥の庭の紅葉

【星のや京都】雅な舞と雅楽(ががく)の幽玄な音色で源氏物語に描かれる風流な一幕へと誘う「星のや紅葉賀(もみじのが)」今…

嵐山は古くから紅葉の名所として知られ、白河上皇の和歌に「大井川 ふるき流れを たづねきて 嵐の山の もみぢをぞ見る(*1)」とあるように、歌枕として数多くの和歌に詠まれている場所です。また奥の庭では、深紅に色づく樹齢400年のオオモミジや、対岸の小倉山が赤や黄色に染まる様子が楽しめ、光源氏が雅な舞を披露した風流な一幕(*2)とも情景が重なります。
*1 「宇多法皇や醍醐天皇も訪れた、ここ大井川の由緒ある流れを訪ねて来て、嵐山に散り乱れる紅葉を見ることよ」の意味
*2 色々に散り交ふ木の葉のなかより、青海波のかかやき出でたるさま、いと恐ろしきまで見ゆ

特徴2 源氏物語「紅葉賀」の世界観に触れる語り

【星のや京都】雅な舞と雅楽(ががく)の幽玄な音色で源氏物語に描かれる風流な一幕へと誘う「星のや紅葉賀(もみじのが)」今…

現代京ことばに訳した源氏物語「紅葉賀」の帖の語りを通して、千年超えてもなお読み継がれる源氏物語の世界観に触れます。平安時代、物語は読むものではなく聴くもので、語りの担い手は高位の女官「女房」でした。山下智子氏が、生き生きとした平安の世の人間模様や宮中での出来事を、一人の女房の視点から語ります。源氏物語のストーリーや人間関係を理解するだけでなく、源氏物語に秘められた「もののあはれ」(*3)の情趣を感じることで、「星のや紅葉賀」ではより源氏物語の世界観に没入することができます。
*3 見る物聞く事なすわざにふれて情の深く感ずる事 『石上私淑言』本居宣長