田川亨介 写真:Getty Images

 かつてサガン鳥栖やFC東京に在籍していたFW田川亨介は、スコットランド1部ハーツから鹿島アントラーズへの完全移籍に向っている模様。現地メディアが交渉内容を報じている。

 同選手は鳥栖、FC東京、CDサンタ・クララを経て、昨年7月にFC東京からハーツへ完全移籍。ハーツと2026年6月までの複数年契約を結んだが、2023/24シーズンのリーグ戦でわずか14試合の出場に。今年1月にポルトガル、日本国内クラブからの関心も報じられたほか、今年5月には浦和レッズ移籍が噂されていた。

 一方で英紙『デイリーレコード』が今年6月に伝えたところによると、ハーツのスティーブン・ネイスミス監督は「彼のゴールへの動きと予測能力、決定力が素晴らしいから、我々が彼をここに連れて来た。彼は来季、このクラブで活躍できる」と田川の残留を熱望。しかし、今月3日開催のスコットランド1部リーグ開幕戦ではベンチから外れていた。

 スコットランドの地元紙『エディンバラ・ニュース』は7日に「田川が母国に復帰するための契約はほぼ成立している。浦和も彼に関心を寄せているが、鹿島は彼を獲得する準備ができている」とリポート。ハーツの前線におけるポジション争いで後れをとっている現状を伝えているが、「10代のジェームズ・ウィルソンも出場機会を求めているため、ハーツは田川を放出する」と若手選手の出場機会確保も背景にある模様。「移籍金は6桁になる」と、鹿島の支払う金額が100万ポンド(約1億8600万円)以下であることも報じた。

 なお『エディンバラ・ニュース』が今年6月に伝えたところによると、ハーツが田川の獲得でFC東京に支払った移籍金額が50万ポンド(当時約9000万円)未満であるとのこと。鹿島への放出により、獲得時から2倍近くの移籍金収入を得る可能性があるとみられる。