ヴィッセル神戸所属のブラジル人DFマテウス・トゥーレルは、今月7日に行われた明治安田J1リーグ第25節の川崎フロンターレ戦で一発退場。笠原寛貴主審への批判や誹謗中傷が相次ぐ中、川崎OBがトゥーレルの退場シーンに言及している。
ファン・サポーターの間で問題視されているのは、0-1と神戸ビハインドで迎えた後半19分のシーン。神戸がゴールキックを獲得した直後、トゥーレルは自陣左サイドでピッチに転がり込んだボールを副審の股を通す形でピッチ外に蹴り出す。この行為が侮辱にあたるとして、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定を経て退場処分となった。
前例のない退場劇をうけて、ネット上では「これで退場はかわいそう」「トゥーレルは悪くない」「審判への挑発と解釈されてもおかしくない」といった声が。賛否湧き起こる中、笠原主審に対する誹謗中傷メッセージも見受けられるなど、騒動に発展している。
このトゥーレルの退場には、かつて2014年から5シーズンにわたり川崎に在籍していた武岡氏も注目。Xで「厳しいとも思うが、わざわざ副審に目掛けて蹴る必要がなかったというのもある。もったいない」と私見を述べると、ファン・サポーターから様々な意見が寄せられている。
なお神戸は前半45分、DF飯野七聖がDF大南拓磨と交錯。笠原主審は飯野の足が大南にかかっていないと判断し、シミュレーションにあたるとして飯野に2枚目のイエローカードを提示した。吉田孝行監督やFW武藤嘉紀ら神戸サイドから判定に対する不満の声が湧き起こるなど、後味の悪い試合となっている。