船釣りでタコの釣果情報が聞こえてきたので、そろそろ陸っぱりでもタコが狙えるだろうと、6月上旬の午後から三重県四日市市の四日市港周辺へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
四日市港周辺でタコ釣り
釣行当日の潮回りは大潮で、満潮が午後6時31分。満潮までの上げ潮の時間帯を狙って午後3時ごろに到着した。
ルアー、サビキ、落とし込みに加えてタコを狙う釣り人もいる。しばらく見学していたが、なかなかサオが立たない。海からの向かい風が少々気になるがサオを出してみよう。
スピニングリール付きのタコ専用ロッドにピンクのタコベイトとタコエギ、蛍光オモリ8号をセットして沖へ投げ込む。
タコエギでの釣り方
着底したらラインを張り、サオ先を軽く上下にシェイクさせながら海底でチョコチョコとタコエギが跳ねるイメージでタコを誘った。
時々少し激しくシェイクしたりして誘いに変化をつけていく。シェイクを繰り返しながら仕掛けの重さの感覚をつかんでいると、仕掛け以上の重みが伝わってきた。慎重にサオ先を持ち上げて確認しても重いので、一呼吸置いて大きくアワセを入れた。
同時にガツンときてロッドが曲がる。すごく重いので良型のタコを期待して必死にリールを巻く。やがてタコエギの下に黒っぽい物が見えてきた。正体はカキ殻でガッカリ。タコ釣りにはよくあるパターンだが、たっぷりの重量感にワクワクドキドキ感を楽しませてもらった。
気を取り直し、少し方向を変えて投入する。サオ下まで仕掛けが戻ってきたら回収して左右に投げ分けていくが、なかなかアタリが出ない。沖を航行するいろいろな船舶を眺めながらシェイクを繰り返していると、トンと引っ掛かるような違和感があった。すぐにアワセを入れたが、スポッと軽くなった。
今シーズン初タコをゲット
もう一度その場に落としてシェイクを入れると、また引っ掛かるような重みだ。今度はサオ先を上下して重みを確認してからアワせるとロッドが曲がる。
海面にタコの姿が見えたので一気に抜き上げた。それほど大きくないが、8本足をくねらせて踊る今シーズンの初タコに「タコの季節がやってきた」と確信した。