2015年に公開されるやいなや、リアルで圧巻のノンストップ・カーアクションが世界中を席巻し、映画史を変えた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。伝説の創始者・偉大なる巨匠ジョージ・ミラー監督が再び世界に放つ、伝説のサーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』が、2024年5月31日(金)に全国公開となる。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に繋がる物語『マッドマックス:フュリオサ』では、映画『デューン 砂の惑星 PART2』にも出演し話題沸騰となったハリウッド最旬女優、アニャ・テイラー=ジョイがフュリオサ役を務める。本作では、幼い頃に豊かな“緑の地”から謎のバイク軍にさらわれ、故郷への帰還と復讐を誓う“怒りの戦士”を演じる。

さらに規格外の改造車やバイクを乗り回し「すべて奪え!」と絶叫する、圧倒的狂気に満ちた暴君ディメンタス将軍役を、『マイティ・ソー』シリーズでおなじみの大人気俳優クリス・ヘムズワースが好演。

『マッドマックス』という唯一無二な世界に足を踏み入れた2人はどのような気持ちで撮影に挑んだのか?

今回、急遽実現したインタビューでは、アニャとクリスの2人が撮影にまつわる意外な事実や、この作品に馳せる熱い思いを語ってくれた。

(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

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Q. これまでの『マッドマックス』シリーズはご覧になっていると思いますが、各作品にどのような感想を持っていましたか?また、今回の『マッドマックス:フュリオサ』にはどのような心持で参加したのでしょうか?

アニャ・テイラー=ジョイ:こんな風に細部にわたってキュレーション(情報を収集し選択、取りまとめて共有すること)して、確固たるヴィジョンを持つ監督と仕事をできることは大きなモチベーションだった。あと世界観を一から作れるということに参画できるということも、女優としてこの上なく光栄なことだった。これだけ狂った世界を描いてくれるのであれば、「私も乗っからないと」って思いました。

クリス・ヘムズワース:シリーズ1作目から『マッドマックス』の世界に親しんでたんだけど、僕の父がバイク乗りだったから、一作目のスタントマンに知り合いがいたりしたんだ。そういうこともあって僕にとってはとてもノスタルジックなシリーズで、その作品に出演できたことはうれしかったよ。前作の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た時もぶっ飛んで、自分のエージェントに「ジョージ・ミラー監督となんとしてでも手を組みたい」って声をかけたんだ。

それに加えて、やっぱり『マッドマックス』シリーズはオーストラリアのアイコン的映画だから、僕もオーストラリア人俳優としてこんなにうれしいことはないよ。

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Q. アニャさんに質問です。今回フュリオサはいざという時しか言葉を発さないことがとても印象的でしたが、セリフの少ないフュリオサを表現するにあたって一番大切にしたものは何でしょうか?

アニャ:今まで寡黙(かもく)なキャラクターはいくつか演じてきたけれど、今回のフュリオサに関してはジョージ・ミラー監督が「顔でどういう感情を携えることができるか」ということに非常に厳しかった。荒野(ウェイストランド)での生活だから、表情を漏らしてしまうことは時として死を意味する。そういう危険にさらされた状態で生きているから、目だけでの演技をする必要があった。使える演技ツールが「目」だけだったから女優としてはとても怖いことだった。というのも、実は心の中で叫んでいてもそれを目だけで表現しなければならなかったから。でもそういう表現をする場はやっぱり『マッドマックス』で、そしてジョージ・ミラー監督と一緒にやりたかったですね。

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Q. これまでのシリーズと共通して、悲しみや苦しみが復讐心となりその復讐心が主人公たちの生きる原動力として描かれています。お二人も燃えるような気持ちが大きな行動につながった経験はありますか?もしなければどのようにしてフュリオサやディメンタス将軍のキャラクターに寄り添ったのか教えてください。

アニャ:私はあまり復讐心が強いタイプじゃないから、そういった部分があったらもう少しいろいろやり遂げられたのになと思うけど、残念ながら私はそういう人じゃないらしいね(笑)。

クリス:ディメンタスのキャラクターは「復讐心」というよりは「サバイバル」が主な原動力になっていると思う。復讐心に燃える局面もあるけど、何よりも「荒野を生きていく難しさ」というものが彼のキャラクターを形作っている。(映画の世界で)命は安いものだし、一日一日をどう生き残っていくかを考えなくてはならい。僕自身もそんなに復讐心に燃えるタイプではないと思います。

アニャ:どちらかというと、フュリオサの原動力となっているのは「約束を果たすこと」なんじゃないかなと思うな。

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Q. クライマックスに向け、フュリオサとディメンタスが対峙するシーンは圧巻の一言で、クリスの長いセリフもお見事でした。あのシーンはどのように撮影したのですか?

クリス:決定的なシーンだったからとても緊張や不安はあったけど、同時にワクワクもしていた。あのシーンで観客が手ごたえを感じなければ映画は失敗ということにもなりかねないからね。撮影最終週に撮ったものだったんだけど、1週目から何度もリハーサルを重ねていったシーンだった。

ディメンタスという醜悪な人物が形成されたのは、彼自身も苦悩を強いられて生きてきたからだというキャラクターの成り立ちが良く理解できるシーンだよね。いろんな局面の中で人はどのような行動を取るのかということがわかる一例にもなっている。高潔な道を歩もうとする人もいれば、邪悪な道へ進み、トラウマを次世代に残していく人もいる。そういう意味でディメンタスにもフュリオサにも共感できるシーンになっていると思います。

アニャ:あのシーンは元々脚本では主にセリフでのやりとりだったんだけど、「ここはフィジカルにやりたい」と私から監督に申し出たんです。フュリオサというキャラクターは神話的な存在であると同時に、生身の人間であって、このシーンはぜひ生身の人間として取っ組み合いやバトルを描きたいと思ったから。

クリス:アニャからの、あの提案があって本当によかった。あの提案がなかったらここまで完成度の高いものにならなかったかもしれないね。

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Q. クリスさんは『マイティ・ソー』シリーズでスーパーヒーローを演じておりそのイメージが強いですが、今回はぶっ飛んだヴィランですね。クリス的にはヒーローとヴィラン、どちらを演じるのが好きですか?

クリス:うーん(悩む)。今回『マッドマックス:フュリオサ』への出演は何が何でも実現したかったから「ヴィランやります!」という感じで、オファーがあればもう一回でもやりたいくらいだね。僕は基本的にそれまでやってきたものから離れて新しいことを試したいタイプだから、ヒーローとヴィランを交互に演じることができたらうれしい。

ヒーローにはいろいろな制限が課されて、皆の期待に応えなければというプレッシャーもあるけれど、ヴィランはルールを破ってこそヴィラン。とあるシーンでは観客を安心させ次のシーンではびっくりさせるような、ジェットコースターのようなパフォーマンスをみんなに提供できるっていう部分では、ヴィランを演じるのは楽しいね。

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Q. 激しいアクションシーンがある一方で、深い家族愛や仲間愛が描かれていました。お二人は撮影中にご家族や故郷に想いを馳せたり、ノスタルジーを感じる瞬間はありましたか?

アニャ:私は常に「目の前にある現実はいつか消え失せる」と思っていて、どんな苦しい状況でもいつかは思い出になるだろうっていう意識がある。だからいつも郷愁の念を感じている状態で、映画の撮影もそう。撮影はサーカスの一団で動いているようなもので、時間をかけてファミリーのようになるけれど、「このメンバーはゆくゆくは散っていくんだな」と思いながら仕事をしているから常にノスタルジーを感じていました。

クリス:『マッドマックス』を昔から父と観ていたから、1作目&2作目に登場した「ブロークンヒル」に行けたことは僕にとってかなりノスタルジックだったね。

(インタビュー以上)

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