国立西洋美術館は、東京都台東区上野にある美術館です。
一年を通して展示されている常設展の絵画、あるテーマに沿った絵画や作品を期間限定で展示する特別展など、見どころは満載です。
展示作品の中には、モネ、ゴッホ、ピカソなど、美術の教科書に作品が載るような有名画家たちの作品も。
フランスの建築家、ル・コルビュジエによって建築された建物は、世界遺産にも登録され、絵画と共に大きな見所の一つとなっています。
そんな国立西洋美術館の魅力をグッと掘り下げて紹介していきます。
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お出かけ前に、店舗・施設の公式HPやSNS等で最新情報のご確認をお願い致します。
【目次】モネにゴッホ!ピカソまで!国立西洋美術館の著名な名画や見どころを紹介!
美術館好きから初めての方も楽しめる!国立西洋美術館の見どころをご紹介
国立西洋美術館ってどんなところ?
国立西洋美術館は、 東京都 台東区 上野 にある美術館です。
館内では、フランス政府から寄贈された、印象派画家たちの作品を中心とした絵画を鑑賞することができます。
絵画の他にも、「考える人」などで著名な彫刻家であるロダンの作品を、館内・建物前に広がる庭で見られるのが魅力です。
国立西洋美術館は、自然豊かな上野恩賜公園内にあり、JR上野駅から徒歩2分とアクセス便利な点も嬉しいポイントです。
館内に目を向けると、世界遺産にも認定されている重厚感と品格を感じさせる建築に思わず目を奪われます。
広い敷地の館内は、多目的トイレが備わり、段差も少ないので、幅広い年代の方が安心して利用できる作りです。
ゴッホやピカソといった有名画家の貴重なコレクションが揃い、ミュージアムショップ、レストランなどの施設も備わる国立西洋美術館。
観光やお出かけで、足を運びたくなるような情報を美術館に何度も通う筆者が紹介していきます。
美術館に足を運んだことがない方や、初めて国立西洋美術館を訪れる方は、ぜひ参考にしてみてください。
国立西洋美術館の利用情報
国立西洋美術館の入場料は、一般500円、大学生250円、18歳未満、65歳以上、心身に障害のある方とその付添者1名は無料となっています。
チケットを買う際に、窓口で年齢な身分を証明するものを求められるので、用意しておきましょう。
また毎月第2、第4土曜日と金・土曜日の17時以降は、常設展示のみ無料で美術館内に入場できるのも嬉しいポイントです。
その他にも国際博物館の日、文化の日は常設展示入場無料です。
不定期で開かれる特別展(企画展)は、その都度入場料が変わるので、特別展HPにアクセスして料金を確認しましょう。
特別展の料金には、常設展の入場料も含まれます。
利用時間は、基本的に9:30~17:30です。
GWなどの長期休暇時や夏季休業時期、プレミアムフライデー時には開館時間が21:00まで延長します。
毎週金・土曜日も20:00時まで開館しているので、仕事終わりに美術館を訪ねられるのが嬉しい点です。
館内にある施設の内、お土産を買えるミュージアムショップ、食事を楽しめるカフェすいれんは、利用無料です。
美術館営業中は、誰でも利用できるので足を運んでみましょう。
国立西洋美術館へのアクセス
国立西洋美術館は、JR上野駅をはじめ、さまざまな路線からアクセスできる便利な立地にあります。
美術館には、専用の駐車場が備えられていません。
観光地として人気ある上野エリアにあるので、周辺の駐車場も数に限りがあり、アクセスの際は電車を使うことをおすすめします。
電車でのアクセス方法
JR上野駅公園口から徒歩2分
京成電鉄京成上野駅から徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅から徒歩8分
国立西洋美術館の歴史
国立西洋美術館は、株式会社川崎造船所の社長、松方幸次郎氏の松方コレクションを中心とした、絵画が展示されている美術館です。
一度は フランス の手に渡ったコレクションですが、フランス側が日本に西洋美術館を作ることを条件に返還を約束。
それに応える形で、フランス人設計士、ル・コルビュジエを招き、建設された美術館が国立西洋美術館です。
1959年に美術館が開館して以来、多くの人が訪れる上野駅周辺でも人気の観光スポットに。
開館20周年の1979年には、ル・コルビュシェの弟子、前川國男が設計した地上2階、地下2階の新館が開館しました。
1997年には、本館前庭の地下に企画展示室がオープンし、それ以降、特別展は企画展示室で行われています。
2016年には、「ル・コルビュジエの建築作品」として世界遺産に認定されました。
開館から50年が過ぎた現在でも、随時新しい所蔵作品が増え、足を運ぶたびに新しい顔を見せくれるのも魅力です。
そんな国立西洋美術館の見どころを掘り下げて紹介していきます。
美術館好きから初めての方も楽しめる!国立西洋美術館の見どころをご紹介
フランス印象派の絵画を中心に、さまざまな作品に触れられる国立西洋美術館。
絵画の他にもレストラン、ミュージアムショップなど見所は豊富です。
そんな美術館の絵画の楽しみ方、ぜひ見てほしいスポットや作品を紹介していきます。
美術館を訪れる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. キリスト教がテーマの絵画
「 聖三位一体、聖母マリア、聖ヨハネと寄進者 」と呼ばれるこちらの絵画は、妻と娘の幸福を祈るためにその夫が協会に寄贈した絵画です。
絵の上部にはキリスト、その下には、母、娘が横たわっています。
絵画を通して、その絵画が描かれた背景や宗教観を知れるのが美術館の大きな魅力の一つです。
絵の隣には、筆者や作品の名前、絵の解釈を記している案内板はあるので、絵に詳しくない方でも安心して絵画鑑賞を楽しめます。
「 キリストの捕縛 」の捕縛と呼ばれるこちらの絵画は、絵に登場する登場人物の表情に注目するのがおすすめです。
キリストを捉えようとしている兵士たちの中、右端のキリストは何とも言えない落ちついた表情に見えます。
作品を見た人それぞれに感想を持てるのが絵画の良いところです。
国立西洋美術館の館内は、非常に広く開放感があります。
建築そのものが世界遺産となっているので、キリスト教や当時の宗教観を表す絵画を眺めながら、柱や建物そのものの作りを楽しみましょう。
重厚感と気品を感じさせる空間、あえて照明の落とされたムーディーな部屋もあり、デートで訪れるのもおすすめです。
2. 小企画展
常設展示の中で見落としがちなスポットが小企画展です。
特別展とは別に、常設展示の中にあるテーマに沿った作品が集められています。
こちらは一定期間で展示が入れ替わるので、美術館を訪れた際は見逃さないようにしましょう。
小企画展の作品も、有名画家や作家の作品がずらっと並びます。
こちらはフランス人画家、マルク・シャガールの作品です。
生前毒舌家としても知られていたシャガールは、ピカソに対しても辛らつな批評をしていたそうです。
そんなピカソとシャガールの作品が国立西洋美術館で、同じように展示されているのにも面白みを感じられます。
青い壁に、小さな絵画が綺麗に並べられている展示方法にも芸術を感じさせます。
絵は額縁とセットで初めて魅力が引き出されるとも言われますが、壁の色合いや魅せ方も大切なのだなと思わせられる光景です。
展示室の中は静かで、真剣に絵と向き合えます。
小企画展の中でも、画家ごとに全く異なる世界観の絵画を眺められます。
こちらはジョアン・ミロという画家の絵画です。
絵を描いたミロは抽象的な絵を描くことで知られています。
初めて見る方は一度立ち止まって考えてしまうような不思議な魅力を持った絵です。
ちなみにこちらの作品は、太陽と星を記号として表しているとのこと。
大きなキャンパス一面に描かれた記号は、見る人に迫るような力強さも感じさせます。
3. ロダンの彫刻作品
国立西洋美術館の中には、19世紀フランスを代表する彫刻家、オーギュスト・ロダンの作品が展示されています。
数あるロダン作品の中でも、印象的なのが「 考える人 」です。
テレビ番組やCMなどでも取り上げられるこちらの彫刻は、認知度も高く、ぜひ見ておきたい彫刻の一つといえます。
一点を見つめ考え込む彫刻の姿は、見る人に静かに何かを訴えかける迫力があります。
美術館の前庭は、無料で誰でも入場できます。
観光やお出かけの際に、時間が取れず館内をゆっくり見て回れない方は、前庭の彫刻だけでも見ていくのをおすすめします。
近代彫刻の父とも呼ばれるロダンの今にも動き出しそうな彫刻の数々を鑑賞しましょう。
館内にも彫刻は展示されています。
彫刻の展示室前にある大きな窓からは、美術館の中庭を眺められます。
景観豊かなこちらの部屋は思わず長居したくなる一室です。
「 うずくまる女 」という名前の彫刻です。
彫刻だからこそ切り取れる、人の一瞬の動きや表情をさまざまな角度から鑑賞できます。
作品の正面、斜め、下など、角度によって見え方や表情すら違って見えるのが彫刻鑑賞の魅力です。
4. 有名画家たちの作品
国立西洋美術館の中でも一番の見どころといえるのが、フランス印象派画家の作品です。
その中でも特に世界的な認知度も高く、数ある作品の中でも目玉となっているのがクロード・モネ「 睡蓮 」。
こちらの作品は、自宅の庭をモネが描いたものだそうです。
睡蓮が浮かぶ美しい水面に思わず引き込まれそうになります。
カラーコーディネーター資格を筆者が受験した際、一番惹かれた画家がモネです。
印象派の画家は、抽象的な表現、実際に存在している光景や色合いを再現しようと試みていました。
その中でモネは数多くの作品の中で、水面のゆらめきを追求した画家です。
モネにしか出せない水面の表現をぜひ鑑賞して確かめてみてください。
印象派の画家たちの次に現れたのがポスト印象派と呼ばれる画家たちです。
中でも有名な画家と言えばフィンセント・ファン・ゴッホ。
そんなゴッホが描いた作品も、こちらの美術館に展示されています。
「 ばら」 は、ゴッホ特有の力強くも柔らかさを感じさせるタッチで描かれています。
ゴッホは日本の浮世絵にも強く興味を示した、日本にゆかりある画家です。
生前は評価されなかったゴッホの絵が、こうして日本の美術館に飾られていることに縁を感じさせられます。
誰もが一度は聞いたことのある有名画家、パブロ・ピカソの作品もこちらの美術館に展示されています。
ピカソと言えばこちらの作品のように、キュビズムといわれる抽象的な絵画をイメージする方も多いはずです。
実はピカソはデッサンの達人であり、精巧な絵画を書かせても右に出るものはいないレベルで絵が綺麗な画家!
あえて崩して書くことで、見る人にインパクトを与えているのがキュビズムという技法です。
ちなみにピカソは生きているうちに、巨万の富を得たビジネスマンとしての才能もあり、世間の目や求められてるものを見分ける力に長けていたと言われています。
5. 絵画の他にも見所満載『美術館内の施設』
国立西洋美術館の中には、立ち寄りたい施設や利用したい設備があります。
その一つであるカフェすいれんは、美術館の絵画にちなんだ食事メニューをいただけるレストランです。
中庭が目の前に広がる開放的な座席に座り、ゆっくりと休憩するのもおすすめ!
営業時間は、美術館が閉館する15分前までとなっています。
ミュージアムショップは、美術館で展示されている作品にちなんだお土産を購入できます。
クロード・モネの描いたすいれんをモチーフにした香水など、普段使いできるお土産も豊富です。
ブックコーナーには、美術の歴史やデッサンのやり方など、絵画にまつわる本が置かれています。
旅や観光の思い出にお土産を購入したい方は、立ち寄ってみましょう。
美術館内を歩いていると、疲れを感じる時もあるはずです。
そんな時は、展示室の至る所にある椅子に座って休憩しましょう。
展示室内の床は、フラットになっているため、足が不自由な方や車いすの方も安心して利用できます。
国立西洋美術館の館内には、荷物を預けられるロッカーもあります。
観光をしていて手荷物がたくさんある際は利用しましょう。
6. 特別展
国立西洋美術館では、あるテーマに沿った作品を期間限定で展示する特別展が開催されます。
一年を通して、常時内容やテーマを変えながら、普段日本では見られない作品を鑑賞できるのが大きな魅力です。
2018年時点では、スペインの有名画家、ベラスケスの作品を中心に、プラド美術館の作品を鑑賞できる「プラド美術館展」が行われています。
ミュージアムショップでは、特別展の開催中しか買えない貴重なグッズが並びます。
Tシャツなどの衣服から缶バッジ、ポストカードなど、さまざまな商品が並ぶので自分好みのものを見つけましょう。
芸術を身近に感じられる国立西洋博物館に行こう!
東京都の上野というさまざまな路線が通り、アクセス便利なエリアに国立西洋美術館はあります。
都心部にあるとは思えない広大な敷地の館内には、ピカソ、ゴッホ、モネをはじめ、多くの画家の絵が収容されています。
絵画の他にも、館内の名画になぞらえた料理をいただける、カフェすれいんやミュージアムショップといった見所が満載です。
館内はバリアフリーな作りになっているので、体が不自由な方も安心して来館できます。
上野観光に訪れた際は、ぜひ足を運んで絵画や彫刻の鑑賞を楽しみましょう。
提供元・TABI CHANNEL
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