オンラインマーケティング施策とは「オウンドメディア」「Web広告」「SNSでの発信」といった、Web上で実施されるマーケティング施策全般を指します。
ターゲット層となるユーザーを狙って情報を発信できるほか、施策後の効果測定やデータ集計がしやすいことや、予算にあわせて施策内容を調節しやすいといった点がオンラインマーケティングの特徴です。
実店舗などオフラインで事業を行う企業も、Web上で広告を掲載する、クーポンを配布するといった施策を実施することが一般的になっています。
本記事では、オンラインマーケティング施策の概要や、オフラインマーケティングとの違い、施策の具体例を紹介します。
目次
オンラインマーケティング施策とは?
オンラインマーケティングの重要性
オフラインマーケティングとの違い
オンラインからオフラインへ行動を促す「O2O」
オンラインマーケティング施策の種類とその具体例
1. コンテンツマーケティング
2. SEO
3. 広告
4. SNSマーケティング
5. Eメール
オフラインと融合させることでより効果が期待できる
オンラインマーケティング施策とは?
オンラインマーケティング施策はWeb上で実施されるマーケティング全般のことで、オウンドメディアの運営、メールマガジンの配信、SNSでの発信、インターネット広告など幅広い施策を指します。
雑誌や新聞、テレビといった媒体を利用するより費用を抑えられるほか、販売したいサービスや製品と関連性の高いユーザーにしぼって情報を発信できることがメリットです。
オンラインマーケティングの重要性
オンラインマーケティングは見込みのあるユーザーに情報を発信しやすくなるだけでなく、データをもとに戦略が立てやすくなる点も魅力です。
「アクセス解析ツール」「最適化ツール」「キーワード分析ツール」といったツールを導入することで施策の効果測定ができるため、集計などの分析に必要な作業を自動化できます。作業の工数を減らし、なおかつ具体的な分析ができるようになるためPDCAのサイクルが回しやすくなり、マーケティング効果の増大につながります。
オフラインマーケティングとの違い
インターネットが普及する以前は、電話を使って商品やサービスを紹介する「テレアポ」や、自宅などのポストにチラシなどを投函する「ダイレクトメール」といった手法が多くの企業で採用されていました。
このようなWebを介さない広告手法は「オフラインマーケティング」と呼ばれ、世代や趣味趣向を問わず幅広い層に情報を届けられる点が特徴です。
オフラインマーケティングでは施策の効果に関する詳細なデータが得られないことがデメリットとして挙げられますが、インターネットを利用しない層に情報発信を行う際には効果的です。
オンラインからオフラインへ行動を促す「O2O」
「O2O(オートゥーオー)」とはオンラインからオフラインへの誘導に軸をおくマーケティング戦略で、英語の「オンラインからオフラインへ(Online to Offline)」の頭文字をとったものです。
たとえば「実店舗に集客するために、インターネット上でクーポンを配布する」といった施策が当てはまります。
類似のマーケティング施策に「オンラインとオフラインの融合(Online Merges with Offline)」の頭文字からなる「OMO」があります。これはオンラインとオフラインをひとつの購買体験として捉え、相互の連携を重視するものです。実店舗でデジタルサイネージを使って試着体験ができる仕組みなどが挙げられます。
オンラインマーケティング施策の種類とその具体例
以下では、オンラインマーケティングの施策の種類とその具体例を紹介します。
1. コンテンツマーケティング
商品やサービスの販売促進をするために、見込み客や既存客に価値のあるコンテンツを制作し発信する施策がコンテンツマーケティングです。ブログやWebサイト、オウンドメディアなどがその例です。Web上に販促したい商品に関連する記事などのコンテンツを公開することで、見込み客となる層のユーザーを集客しやすくなります。
コンテンツの内容は商品やサービスに直接関係するものとは限りません。たとえばニキビの塗り薬のプロモーションを行う場合、知名度を上げ、かつ潜在顧客の信頼を得るために、ニキビの解決法だけでなくスキンケア全般や女性のライフスタイルといったコンテンツを投稿するといったケースがあります
2. SEO
上記に挙げたコンテンツマーケティングのほか、公式サイトの運営などで欠かせないのが「SEO」です。
英語の「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字をとった用語です。検索エンジン最適化とは、Googleなどの検索エンジンで検索を行った時、自社のコンテンツがなるべく上位に表示されるようにさまざまな施策を試みることです。
SEO施策には、よく検索されるキーワードを用いてコンテンツを制作することや、URLをわかりやすく設定することなど様々な方法が含まれます。
自社のコンテンツが検索上位に表示されることで多くの人に情報が届けられ、ブランドの知名度や信頼の獲得につながります。
3. 広告
オンラインマーケティングにおける広告とは、Web広告全般のことを指します。
検索結果の上部に表示される「リスティング広告」などさまざまな種類があるなか、最もよく利用されているもののひとつが「ディスプレイ広告」です。「バナー広告」とも呼ばれ、アプリやメディアの一部分を借りて動画やテキスト、画像形式の広告を表示するものです。
Web広告の特徴は、広告のターゲットや規模を細かく設定できることにあります。ターゲットの広さや掲載期間などに応じて料金をカスタマイズできるため、予算にあわせて展開できるのも利点です。
4. SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、InstagramやTwitter、FacebookといったSNSを活用して行うマーケティング施策です。SNS上に企業やブランドのアカウントを作成し、そこでアピールしたい商品やサービスに関連する情報を投稿します。
投稿の注目を集めるには、フォロワーを増やすことや、ユーザーの「いいね!」「リツイート」「シェア」といった行動を促すことがカギになります。ユーザーの役に立つ情報の発信や、リツイートなどで参加できるキャンペーンの実施などが有効です。
5. Eメール
Eメールはオンラインマーケティングの中でも古くからある施策のひとつで、メールマガジンなどが代表的な例として挙げられます。
Eメールの活用例は、クーポンやセール情報の配布、顧客が興味を引きそうな情報の発信、購入手続きの途中などで離脱してしまったユーザーへのリマインダー送付などさまざまです。
メールアドレスを自分の手で登録していない顧客にメールを送付すると迷惑メールだとみなされやすいため、顧客を促して自ら購読登録をしてもらうことが大切です。
オフラインと融合させることでより効果が期待できる
Web上で実施されるマーケティング施策全般を指す「オンラインマーケティング」は、サービスや商品を販売促進する際だけではなく、実店舗型の事業である飲食店や小売店などのプロモーションにも活用されています。
「コンテンツマーケティング」「SEO」「広告」「SNSマーケティング」「Eメール」などさまざまな施策が挙げられますが、すべてを実施する必要はありません。販売促進したい商品やサービスの特性、規模にあわせて実施施策を選ぶことが重要です。
雑誌や新聞への広告掲載、ダイレクトメールといったオフラインでのマーケティングに比べると、オンラインマーケティングは効果測定がしやすく、コストも調節しやすいため、事業形態や予算を問わず取り入れやすい施策です。
Web上で情報を得る人が多い今、オンラインマーケティングを取り入れることで、新規顧客の獲得、商品やサービスの知名度向上につながります。
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