リスニングが聴けない原因別の対策法
自分自身の「リスニングができない」現象がはっきりしたら、以下の対策法を試してみましょう。
原因1:単語を知らないから聞けない(読んでも分からない)
原因1の対策法は、シンプルに単語の勉強をすることです。単語・語彙力はリスニング力のベースです。知っている単語が多ければ多いほど容易に理解できるようになります。読んで分かるのはもちろん、聴いても分かるように音読しながら覚えましょう。
原因2:単語は知っているが音が聴き取れない(読めば分かる)
原因2の対策法は、発音の勉強です。単語を知っているにも関わらず聴き取れないということは、その単語の正しい発音を理解できていないのが一番の原因となります。正しい音韻が頭の中に記憶されていないため、音声を知覚した後に、その音を脳内に記憶された語彙と参照する際に時間がかかってしまう、あるいはうまく参照できない状態となります。正しい母音・子音の発音やアクセント・音声変化・イントネーションなどを重点的に学ぶようにしましょう。
原因3:音は聴けているが意味がとれていない(ゆっくり聞けば分かる)
原因3の対策法として効果的なトレーニングは、 シャドーイングです。音は聴けているものの、後から内容を尋ねられるとよく分からないという状態は、音声知覚はできているものの、そこに意識が集中してしまっているため、結果として意味理解に割くリソースが少なくなっているのが原因です。これは数字をリスニングするときなどにもよく起こります。発音、リエゾン、スピード、イントネーションなどを意識したシャドーイングをすることで、音声知覚を高速化・自動化することができるので、意味理解に十分なメモリを割けるようになります。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、第二言語習得研究の観点から「なぜ英語の聴き取りができないのか」を探り、原因別のリスニング対策法をご紹介しました。より効率的にリスニング力を高めるためには、聴き取りができない原因を突き止めることが大切です。音の変化を聴き取ることから始まり、情報のまとまりを理解し、スピードや声の調子を意識した音読活動をすることで、段階的にリスニング力は高まっていきます。やった分だけ確実に身につくリスニング力。ぜひ実感してみてくださいね!
<この記事を書いた人>
reisuke
提供元・English Hub
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