エバラ食品工業は、食品ロス削減のため、家庭用商品32品の賞味期限を延長する。

「おろしのたれ」などの17品を3月以降生産分から、「プチッと鍋」などの15品を7月以降生産分から切り替える予定。納入・販売期限切れによる廃棄だけでなく、家庭で発生する食品ロスの削減につなげる。

同社は2020年2月に実施した「黄金の味」シリーズの賞味期限延長と同様に、保存試験で得られたデータをもとに社内で検討を重ね、賞味期限を延長しても商品の安全性や品質を保証できることを確認。賞味期限を延長することにした。

3月以降生産分から延長予定の商品は肉まわり調味料群(焼肉のたれ、メニュー専用調味料)14品とその他群3品。「おろしのたれ」「にんにくのたれ」「たまねぎのたれ」については、12か月から14か月に延長する。7月以降生産分から延長予定の商品は鍋物調味料群15品。「プチッと鍋」シリーズ10品については、12か月(一部10か月)から18か月に延長する。

エバラ食品は中期経営計画「Unique2023」の重要施策の一つに「事業活動を通じてのSDGs等を踏まえた社会的価値の創造」を掲げ、食品ロス量を17年度比で、23年度までに15%削減し、30年度までに30%削減する目標を定めている。今後も賞味期限の延長や需給予測に基づく適正な在庫管理の実施などを通じて食品ロス削減に取り組む。

提供元・食品新聞

 

 

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