J.フロントリテイリングは1月7日、100%連結子会社で飲食店を運営するJフロントフーズをダンシンダイナーに売却すると発表した。売却価格は1億7000万円で、2月26日に譲渡が実行される予定。J.フロントフーズは、1930年に上野と銀座の「松坂屋」にレストランを開店したのが始まりで、全国の大丸と松坂屋の店舗やショッピングセンターなどに「カトレヤ」や「洋食銀サロン」といった飲食店を27店舗展開している。しかし、外食産業を取り巻く環境の変化や競合の激化に加えて、コロナ禍による店舗の休業などが業績を直撃し、不採算店舗の撤退など収益力向上に取り組んできたが、自社での運営は断念した。J.フロントフーズの2020年2月期決算は、売上高23億7700万円、営業利益1300万円の赤字、当期純損益は1億8000万円の赤字だった。

文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO

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