(画像=食品新聞より引用)

専門紙8社で組織する即席ラーメン記者会は「2020年即席麺重大ニュース」を選定した。

2020年の即席麺業界は新型コロナ特需を受け総需要が過去最高を更新する見込み。外出自粛、小中高校の休校、在宅勤務の増加などを受けた内食化により、特に即席袋麺への需要が高まった。

カップ麺も市場ニーズに対応した「新容量」「個性派」「異業種コラボ」などの話題商品が続々と投入されたことで活況を呈した形。

即席麺は災害時の支援物資としても重宝されてきたが、今年は熊本豪雨被災地への約1万食の支援に加え、コロナ禍による学童保育や病院などへの感染症対応支援で約40万食(5月・12月)を日本即席食品工業協会が無償提供するという新たな支援も実施された。

新型コロナがグローバルな影響を持ったこともあり、世界的にも需要が拡大したものと見られ、2020年は世界総需要も過去最高を更新する見通し。

2020年は「有事に強い食品」という本領を発揮した即席麺だが、コロナ禍で拡大した間口、奥行を維持し、平時にも強い即席麺となるか。2021年の課題だ。

2020年即席麺業界重大ニュースは次の通り。

▽20年即席麺総需要、過去最高の見通し
▽新型ウイルス感染拡大、内食化で袋麺需要高まる~環境変化で再評価、袋麺レシピへの注目度アップ(TV、SNS)~
▽巣ごもり消費で3~5月に商品供給ひっ迫、各社品薄解消に注力
▽各社タテ型カップ麺好調続く
▽人手不足など背景にSKU削減の取り組み本格化
▽日本即席食品工業協会、熊本豪雨被災地に約1万食支援
▽学童保育・病院などに感染症対応支援で約40万食(5月・12月)無償提供(協会)
▽カップ麺、「新容量」「個性派」「異業種コラボ」など話題商品がさらに活況
▽日本即席食品工業協会、新理事長に村岡寛氏
▽協会主催の食育イベントなど中止、従来のPRは困難に
▽世界総需要1千64億食(19年)、6年ぶり過去最高を更新~20年もパンデミックで世界需要拡大か~

提供元・食品新聞

【関連記事】
活性化するベーコン市場 パスタ人気が一役 料理利用で
「クノール」軸に下半期で勝負 提案力高めながら商品価値を提供 味の素執行役員 神谷歩氏
コーヒー飲料 PETボトルVSボトル缶 各ブランドで容器戦略の違い鮮明に
ビール類 夏行事激減で打撃も新ジャンル好調維持
納豆 底堅い“生活密着品” 健康&巣ごもりで再び浮上