三菱UFJ銀行は、観光産業が抱える課題解決に特化した新ビジネス創出支援 拠 点の名 称を「MUIC Kansai(ミューイックカンサイ)」に決定し、課題解決プログラム第1弾の実証実験を開始した。拠点は、三菱UFJフィナンシャル・グループと同行が設立した一般社団法人関西イノベーションセンターが2月に大阪で開業する。スタートアップと大手企業や行政、DMO、大学の交流を促し、オープンイノベーションを創出する狙いで、25年の万博を控える関西経済の活性化を図ることを踏まえて名付けた。

 拠点開業に先駆けてスタートした実証実験は「リモート観光プラットフォーム」。ガイドと観光客をリモートでつなぎ、リアルタイムな映像を通じて観光の疑似体験やガイドとのコミュニケーションを提供する。ガイドはWi-Fi機能や高機能性マイク、超広角カメラなどを備えた首掛け型のウェアラブル通信端末を装着し、サービスを行う。端末は、スタートアップのフェアリーデバイセズが提供するコネクテッドワーカーソリューションを採用した。

 すでに同行員とその家族などを対象に関西ゆかりの観光地8カ所で実証実験を行っており、結果に基づき、2~3月に予約システムなどのサービスに必要な機能の追加、実施エリアや参加者範囲の拡大などを予定している。

提供元・トラベルジャーナル

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