有線ヘッドホン・イヤホン市場の圧倒的王者であるオーディオテクニカの12年連続販売台数No.1に黄色信号が灯っている。全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2020年1月~11月のイヤホン・ヘッドホン(ワイヤード)販売台数シェアの1位はエレコム。シェアは18.9%で、11月31日時点で2位のオーディオテクニカに4ポイント差をつけている。

20年1月からの推移を追うと、エレコムは3月にトップに躍り出ると11月まで独走。競合2社を突き放した。1月~11月のシリーズ別の販売台数シェアランキングではパナソニックが08年に発売した「RP-HJE150」が1位。1000円を切るコスパモデルが根強い支持を得ている。エレコムの売れ筋はヘッドセットタイプの「HS-NB05U」。ランキングでは8位にランクインした。テレワーク需要の高まりで、販売が伸びたことがうかがえる。


1位を獲得したのはパナソニックの「RP-HJE150」。
エレコムはヘッドセットタイプの「HS-NB05U」が売れ筋(写真=BCN+Rより引用)

注目したいのは20年に発売された最新モデルに絞ったシリーズ別の販売台数シェアランキングだ。1位はRazerの「Razer Hammerhead Duo Console」で、平均単価は7992円と高めだが10.5%の高シェアを獲得した。こちらはゲーミングイヤホンで家庭用ゲーム機などとも親和性があるのが特徴。市場のトレンドを反映した結果となった。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
提供元・BCN+R
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